- ハウスメーカー
- 2025.6.18
Contents
1. はじめに:家づくりのポイントとは?
家づくりにおいて、重視したいポイントは、建物の性能や間取り、予算、家族の暮らし方など様々なことがあります。また、土地や周囲の環境、将来の予定などを考慮することも大切になります。
そして、家族にとって理想の住まいを実現するためには、いくつかのポイントがあります。
以下、解説していきますので、是非参考にされてみてください!
2. 建物性能を重視するポイント

現在の耐震基準や建築基準法をクリアして耐震等級やしっかりとした耐震性を確保するのは当たり前ですが、在来工法と言われる木造軸組工法、木造枠組壁工法いわゆる2×4工法のものでも、耐力壁や柱、梁の配置で十分地震に強い家をつくれます。
「木造軸組工法」でも「木造枠組壁工法(2×4)工法)」でも、しっかりとした耐震性を確保することをおすすめします。
また、断熱性能と気密性能が高いお家づくりもおすすめします。
気密性とは、外部と内部の空気の出入りを抑え、家全体の隙間を少なくしている状態を指します。隙間が少ないと、室内の空気が外に漏れにくく、外の空気が室内に入りにくいため、断熱性能が保たれます。
気密を高めるということは、主に外から入る空気の流れを止めて室内の温度を一定に保つことを指します。逆に隙間が多い家の場合、温まりにくく、底冷えし、花粉や有害な科学物質が入り込んでいる可能性もあります。
気密性と断熱性を高めることで、快適な室内環境と省エネ効果が期待できるので、是非おうちづくりにおいて、気密と断熱という言葉も覚えておきましょう!
気密と断熱、地震に強い家については、違う記事で解説しているので、是非そちらもチェックされてください!
3. 間取りと生活動線の工夫

間取りを考える前に、「好みの住まい・スタイル」を整理することから始まります。
まず、注文住宅を検討する上で一番初めにやっておきたいことは、ご自身やご家族がどのような住宅や住まい、建築スタイルや様式、暮らし方や生活(ライフスタイル)に興味があるのか、どんなイメージがあるのかを大雑把でもいいので整理しておくと良いでしょう。
また、家事動線と生活動線にはこだわりましょう。
こちらでは、間取り選びの成功例をご紹介します。
<成功例(快適で使いやすい間取り)>
・家事動線がスムーズな間取り
間取りを考えるうえでの大切な要素として、家事動線・生活動線の合理化が挙げられます。家事効率の良さは、何十年と暮らす住まいでは大きな差となって現れます。
・プライバシーを確保した間取り
いくら家族と言えども、やはり個人のプライベートはとても大切になります。お子様が小さいうちは問題なかったけど、思春期や反抗期を迎えると問題になるケースやお子様の勉強や最近ではオンラインでの在宅ワークなども考慮した間取りなど、プライベートを考えた間取りが大事になります。
・収納計画がしっかりした間取り
快適な生活を実現する上で、特に重要と言ってもいいのが「収納」になります。またご家族の将来やライフスタイルに合わせた収納の工夫も必要になります。収納計画の良し悪しが直接間取りの良し悪しにつながることを必ず意識して間取りを作りましょう。
・日当たり・風通しを考えた間取り
日当たりの良さと風通しの良さも快適な生活には不可欠です。南向きの窓や天井窓の採用、夏は涼しく冬は暖かくなるような風通しを考えた全館空調の家など、長年暮らしていく中で、陽光を取り入れ快適な空気でストレスをなくす間取りを取り入れましょう
4. 予算と返済計画の立て方
住宅を建てるための費用は、大きく「建築費」「土地費」「諸経費」の3つに分けられます。バランスよく調整することが大切です。
予算内訳(目安)

こちらの図が、おおまかな割合になります。
建築費用は、建物の構造やグレードによって費用が大きく変わります。注文住宅は、仕様によって価格が大きく変動するため、優先順位を決めることが大事になります。何が必要で何がいらないのかを明確にしましょう。
土地費用に関しては、土地を造成したり、地盤改良したりすると、追加費用が大きく発生する場合があるので注意しましょう。
住宅ローンの返済計画に関しては、こちらを御覧ください。

このように、無理のないローン返済計画を立てることが大事になります。
また、教育費、車のローン、生活費など住宅ローン以外の出費も考慮に入れて、無理のない支払いスケジュールの設定を行いましょう。
5. 仕上げ材や素材へのこだわり

家づくりにおいて忘れてしまいがちになるのが、「素材」選びになります。低コストは実現したけど、安い素材を選択してしまい、逆にメンテナンス費用が高くなってしまうケースもあります。お家の外壁の素材選びにおいては、「耐久性とメンテナンス性」を考えた選択がおすすめになります。長く丈夫な素材を選択しましょう。
また同時に、デザイン性と機能性を両立させる素材選びもポイントになります。是非、お近くのモデルハウスや住宅展示場に足を運び、住宅の外壁を触ってみてください。コンクリート、木材、ガルバリウム、珪藻土など様々な素材があります。かっこよくデザインされた外観選択も大事ですが、同時にどのような素材が好みなのかもチェックしておきましょう。
6. 収納スペースの計画

建てた後に失敗談として、非常によく聞くのが「収納」になります。「収納が少なすぎた」「物が収まらない」「収納導線が悪い」など、収納は、収納量の確保とどの場所にどのような収納を設置するのかが非常に重要になります。また家族構成に合った収納プランと今後ご家族が増えることも想定したゆとりのある収納がとても重要です。
キッチン、玄関、リビングなど様々な収納の工夫がありますので、是非調べてみましょう。
7. コンセント配線と電気設備のチェックポイント

住んだ後に不便な暮らしにならないために大事なのが、配線と設備になります。以下、ポイントを解説します。
■設備・仕様の詳細決定
・キッチン・バス・トイレの仕様選び
レイアウトに合ったメーカーやモデル、カラー、機能を決める
家族や住む方の使いやすさを考えて選定
・床材・壁材・天井材の検討
フローリング・畳・タイルなど、素材や色を決める
耐久性やメンテナンスのしやすさも考慮■収納計画の最終調整
・建具(ドア・窓)の仕様確認
引き戸やサッシ
断熱材や気密性能など
■コンセント・スイッチ・照明計画の確認
・コンセントの配置
・スイッチの配置
・照明計画
それぞれ家事動線や生活動線、今後の暮らし方や生活スタイルなどを十分に話し合った上で、計画を立てるのがベストになります。
8 土地や周囲の環境を考慮する

土地や周囲の環境を考慮することも重要になります。住んだ後に、「周囲の環境に馴染めなかった」、「その土地に合っていないお家の設計をしてしまった」などの失敗の声もあります。しっかりと土地周辺の環境をリサーチし、日当たりや交通アクセス、周囲の騒音などをチェックしておきましょう。
また、将来を考えた間取り選びも非常に重要になります。例えばお子様の成長に合わせた間取りや親御さんの介護の必要性を考えた二世帯住宅など。こちらでは以下、ポイントをまとめて解説します。
・可変性のある間取り
仕切りを設けずオープンスペースを基本にする
間仕切りや引き戸を活用し、空間を区切れるようにする
・収納の工夫
ライフステージごとに変化する持ち物に対応できる収納(可動棚・大容量収納など)
家族が増えてもいいようにゆとりのある収納を予め設計
・バリアフリー設計
高齢化を考え、極力段階差をなくす
トイレの場所や各階にトイレを置くなど設置場所も考える
二世帯住宅への対応も検討する
・水回りの工夫
洗面台を2つ設置するなど、家族が増えても対応できるようにする
キッチン・洗面・ランドリーを回遊動線
9. 家族のテーマを反映した家づくり

住宅づくりにおいて、リビングの設計はとても大事になります。リビングは家全体の中心となる場所であり家族がいつも顔を合わせる重要な場所になります。そしてリビングは、家族みんなで多くの時間をリビングで過ごし、家族の成長を実感したいという方が多くいます。
ご希望の間取りをつくるには、2ldk、3ldk、4ldk・・・など30坪や40坪とその延床面積などによって動線の確保や間取りづくりが大きく変わってきます。
一戸建てでLDKに必要な面積は、3~4人家族で一般的にはおよそ15畳程度が目安になります。ダイニングテーブルとチェア、テレビ、ソファやパソコンコーナーなどを確保できる広さになります。ただし、15畳はあくまでも最低限欲しい広さで、動線に余裕のあるゆったりしたリビングにしたい場合や大きめのソファー・テーブル、こだわりの家具を置きたいご家族など、リビングをもっと充実させる場合は、LDK全体で20畳以上は確保したいところでもあります。そこで、ここからは少しの工夫でできる広々空間のリビングを一部ご紹介します。
・庭とつながるリビング
リビング設計には多くの工夫ポイントがあります。そのポイントの一つに「お庭とつながる開放的なリビング」があります。例えば、リビングの隣にウッドデッキの庭を施工し、リビングからウッドデッキに直接出入りができるようなリビングの間取りづくりにすることも可能です。お庭に緑や植物を設ければ、日々の生活や時間から開放され、ゆっくりした時間を感じリラックスできる空間にもなります。またお庭を設けることで、リビングに設ける大きなサッシや窓からは十分な陽光を取り入れることもできるので、日当たりがよく、より開放的で光が差し込むリビングになります。十分な敷地の面積を確保できるのであれば、ウッドデッキでお食事をしたり、友人や知り合いを呼んでバーベキューをしたりなど多目的に使えるお庭になります。また、リビングやダイニングとつながっているため、お庭に食事や荷物などを運びやすい動線にすることもできます。
このように、家づくりにおいては、趣味やライフスタイルを楽しむ場所を設けたり、リラックス空間を設計したりすることも非常に重要になります。
10. 居心地の良い空間を作るポイント

家づくりにおいて、様々な工夫ポイントがありますが、「居心地の良い空間づくり」はご家族の快適な暮らしにおいて必要不可欠になります。
・くつろぎのリビングダイニング
・開放的な天井高の伸び伸びリビング
・家族が集まりやすく広がりのある空間
・疲れを癒す寝室づくり
・快適な睡眠環境を実現する間取りの工夫
・子供部屋の数やプライバシーの確保
など、細かな部分にはなりますが、ご自身やご家族が何に癒やされ、どんなことでリラックスできるのかも考慮して、家づくりを進めましょう。
11. 構造や工法の選択

お家づくりにおいて、知っていて損なはい情報としては、構造や工法についてになります。日本では、代表的な木造住宅をはじめ、RC住宅なども比較的人気があります。こちらでは、構造の違いと特徴について解説いたします。
・木造
日本の気候に適しており、夏は涼しく冬は暖かく過ごせる
木が持つ吸湿・放湿効果で湿度をコントロールできる
小規模な建物に向いており、建設コストが安い
揺れを吸収する構造体を使用することで高い耐震性を維持できる
・鉄骨
柱や壁を減らして開放感のある間取にできる
一定の品質を保てる
火災保険料が安い
・RC構造
耐火性、防音性、耐震性、気密性、耐風性、耐水性が高い
耐久性に優れている
メンテナンスが比較的にしやすい
また、木造とRC構造を組み合わせたハイブリットな構造も一部メーカーなどでは採用されています。ハイブリット構造では、木造をベースにRC造を効率的に取り入れることで、コストを抑えながらも高耐久・高品質な設計デザインを追求することができます。
12. 家づくりで失敗しないための注意点

家づくりを失敗しないためには、これまで多くの家族が建てた家の失敗談や成功例などを収集しましょう!家づくりで失敗しないための注意点を以下にまとめています。
【家づくり】
・将来のライフスタイルを考慮した間取りにする
・資金計画に余裕を持つ
・オプションを慎重に選ぶ
・自分に合ったハウスメーカーを選ぶ
・設計プランの打ち合わせに時間をかける
・収納や動線、配線に十分に配慮する
・耐震性や耐久性に不安がないか確認する
・住宅ローンの返済計画に無理がないか確認する
【間取り】
・家族の生活スタイルや土地の個性に合わせる
・家具や家電の配置を考慮する
・実際に使うシーンを想定する
・来客の頻度や将来の家族構成などを考慮する
・日当たりや風通し、振動や騒音などを考慮する
・コンセントの配置や窓の位置を考慮する
【家づくりでの失敗談】
・ハウスメーカーや工務店をじっくり検討しなかった
・住宅性能を優先させなかった
・間取りをじっくり考えなかった
・収納が少なかった
・家事動線の悪さが気になる
・配線計画が不十分だった
・冷暖房効率が気になる
13. まとめ:家づくりの成功に必要な視点
家づくりの成功に、最も重要なのは「家族全員の意見を共有し、優先順位を明確にすること」です。特に、間取りやデザインに関しては家族のライフスタイルに合った選択が大切です。
この記事で紹介した内容をもとに、理想の家づくりに向けた第一歩を踏み出してみてください。ハウスメーカーや住宅の専門家と相談しながら進めることで、不安を解消し、満足度の高い住まいが実現できます。
今後こちらの記事では、注文住宅や新築一戸建てを検討する上で、「役に立つ情報」や「知って得する家づくりのポイント」などを随時アップする予定です。
一生に一度のマイホームを「失敗しない」ために、様々な情報を発信できればと思います。
他の記事が気になる方や住宅のご相談をされたい方は、こちらに詳細を貼りますので、そちらもチェックされてください。今後も住宅に関するコンテンツを追加していく予定です。
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