湿度が高くなる梅雨時期のカビ対策について解説!

湿度管理(40~60%を目安に)

専門家

本ページでは以下のことがわかります。

こちらの記事では、「梅雨を快適に暮らすためのカビ対策」についてご紹介してまいります。お部屋の湿度が高い状態のままになると、カビの発生リスクがとても高まります。そして、カビを放置した状態にしてしまうと健康被害や住宅の耐久低下や劣化につながることもあります。そこで今回は、梅雨を気持ちよく過ごすためのカビ対策について解説してまいります。湿気対策や換気、結露対策などポイントや工夫をご紹介します。ぜひ参考にされてみてください。

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  • 2025.7.9

お部屋や住宅を快適な環境にする工夫

じめじめとした梅雨をどう乗り越えるか。ここからは、日々の暮らしにおいてどのような工夫をすれば快適な環境になるのかを見ていきましょう。

湿度管理(40~60%を目安に)

湿度管理(40~60%を目安に)

室内の快適な湿度は、一般的に40%~60%とされています。この湿度範囲を維持、管理することで、健康面や生活環境面において快適な環境を維持することができます。

湿度が低いと、肌や喉の乾燥、ドライアイの原因となりやすく、風邪やインフルエンザのリスクも高まります。また、湿度が60%以上になると、カビやダニの繁殖を促し、アレルギー症状を引き起こす可能性があります。

また、冬は暖房の影響で空気が乾燥しやすいため、加湿器や濡れたタオルを干すなど、湿度を上げる対策が必要です。梅雨時期や夏は、湿度が上がりやすく、除湿機や換気などを活用して湿度を下げる対策が必要です。

湿度計を設置することで室内の湿度を測り、季節に応じた対策をこころがけましょう。

換気

換気

換気は、室内環境を快適にし、健康を守るために非常に重要です。室内の空気を入れ替えることで、有害物質や臭い、湿気などを除去し、新鮮な酸素を取り入れることができます。また、感染症予防にも効果があるため、特に近年では、コロナウイルスの流行もあり換気の重要性がより注目されています。

梅雨時期や夏季は湿気対策に有効ですし、冬季は暖房やヒーターの長時間使用による、室内の二酸化炭素中毒予防につながります。

一年を通して、定期的に窓を開けて空気の入れ替えを行うようにこころがけましょう。

また設計段階や間取りを作る段階で、換気のよい住宅の設計も検討しましょう。

掃除

掃除

当たり前のことですが、お部屋や住まいを日々過ごしやすい環境に整えるためには、定期的な掃除が不可欠になります。特に梅雨時期は、浴室や水回り、クローゼット、タンスの裏など、カビの発生しやすい場所をこまめに清掃し、カビの繁殖を防ぎましょう。

そしてお部屋の掃除と一緒に、結露の出る窓の掃除にも気をつけましょう。先ほども解説しましたが、結露はお部屋の湿度調整において注意が必要です。窓の結露を放置すると、湿度が上がるだけでなく住宅の耐久性にも影響を及ぼします。結露が多く発生する時期は、こまめに水分を拭き取るなど掃除する習慣づくりが大切になります。

梅雨時期だけでなく、乾燥の強い冬の時期は、こまめな掃除をすることでインフルエンザやコロナウイルスなどの感染症を防ぐことにもつながります。労力はかかりますが、せっかく努力して建てたマイホームですので、日々のこまめな掃除を怠らないように気をつけましょう。

抗カビ製品の活用

住まい環境を快適にするため、毎日の湿度管理や掃除なども重要ですが、市販されている湿気対策グッズを活用するのも手段の一つです。こちらでは、抗カビ製品についてご紹介します。

抗カビシート/シール

抗カビシート/シール

市販されている抗カビ製品を試してみることもおすすめです。カビ対策として市販されている商品は多数あり、自分でカットして使用できるシートなど、個別に調整ができるものもあります。カビが発生しやすい場所に貼り付け、カビの成長を抑制することができます。結露が発生する窓やカビが発生しやすい天井などに使用できる製品もあり、用途に応じて使用することができるため、抗カビの製品は是非活用してみてください。

空気清浄機、除湿機

空気清浄機、除湿機

空気清浄機は、空気中のカビ胞子を捕集し、室内の空気を清潔に保つように設計されています。

空気中のカビの胞子を捉えることで、カビの繁殖を抑制し、カビ対策に有効になります。特に除湿機能付きのモデルは、湿気対策と相まって高い効果を発揮する可能性があります。

また、空気清浄機を使用する場合は、できるだけ稼働させ続けることが良いと言われています。。空気清浄機内のカビの発生に対して有効なのは乾燥と風を通すことであり、常に稼働し続けることでカビの繁殖スピードは遅くなります。

とはいえ、空気清浄機を24時間稼働させると必然的にフィルター等の部品の交換寿命が短くなります。そのため、空気がキレイになったら自動的に吸気が弱まる自動運転モードを選ぶのも一つの方法です。

エアコンと同様、空気清浄機もこまめなフィルタ掃除が必要になりますので、ご家族にあったカビ対策を調べて見てください。

その他、カビ対策の重要性

なぜカビ対策が重要なのかを見ていきましょう。

カビの発生は、ただ不快なだけでなく、健康への悪影響も懸念されます。

カビの胞子は、私たちの体の中にいつの間にか入り込んでしまいます。カビの胞子はとても小さな粒子のため目に見えません。知らず知らずのうちに体内に入る可能性があります。

カビの胞子を吸い込んでしまうと、痰のからむ咳が出て発熱するなどの深刻なアレルギー反応を起こす可能性があります。

カビは、皮膚のバリア機能を低下させ、外部からの刺激を受けやすくするだけでなく、アレルギー反応を引き起こすカビの胞子や代謝物を吸入したり、皮膚に付着したりする可能性があります。

そのため、アトピー性皮膚炎を引き起こすこともあると言われています。

特に小さなお子様をお持ちの場合、赤ちゃんや小さなお子様は一日中お家で過ごすこともあります。アレルギーやアトピー性皮膚炎などの健康不良を防ぐためにも、カビ対策はとても大事になります。

次に、具体的なカビ対策について見ていきましょう。

洗濯

洗濯

梅雨時期のカビ対策として、こまめな洗濯はとても重要になります。寝具や衣類をこまめに洗い、しっかりと乾燥させることでカビの繁殖を防ぎます。

また、室内干しをする場合は、除湿機やエアコンの除湿機能を使用することをおすすめします。お部屋の湿度が高い状態で部屋干しをしてしまうと。長時間湿度が高い状態で部屋干しをしてしまうことになり、目には見えなくてもカビが発生してしまうこともあります。

サーキュレーターや扇風機などで空気を循環させ、洗濯物が早く乾くように心がけましょう。

エアコンの掃除

エアコンの掃除

カビの発生を抑えるためには、カビが発生しやすい条件、▽温度、▽湿度、▽ほこりなどの栄養源、を断つことが重要と言われています。そのために十分な換気をし、こまめに掃除をして汚れを残さないようにすることが大切になります。

梅雨が過ぎ、夏に向けて利用する機会が増えるエアコンは特に掃除が大事になります。

エアコン内部に繁殖したカビ胞子が、部屋中に吹き出されるのを防ぐため、定期的にフィルターや吹き出し口を掃除する必要があります。

エアコンの吹き出し口の奧に黒い点などが見える場合は、カビが生えている可能性があります。

内部にカビが生えると取り除くのは簡単ではないため、専門の業者に依頼することも考えましょう。

プロへの相談

プロへの相談

どうしてもカビが発生してしまい、毎日のお掃除などで解決できない場合は、速やかに住宅のプロやハウスクリーニング業者など、専門的な機関に相談しましょう。適切な処理を行うことで被害を最小限に抑えられます。

まとめ

さてこちらの記事では「梅雨時期のカビ対策」についてご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか?

湿度が高くなり、湿気によるカビのリスクをどのように抑制し、いかに快適に過ごせるのか、工夫ポイントをご紹介してまいりました。

・快適な環境にするための工夫

・湿気対策の重要性

・カビ対策の重要性

などについて解説してまいりました。

これから住宅の購入や建築を検討されている方は、是非こちらの記事を見て、お家づくりを進めてみてください。

きっと家づくりのお役に立てる工夫を学ぶことができると思います。

今後の家づくりの参考にされてみてください。

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この記事に関連したよくある質問

カビアレルギーを改善するにはどうしたらいいですか?

・環境対策の徹底:湿度管理、換気、こまめな清掃・洗濯を心がけましょう。
・治療・ケア:医師の診察を受け、必要に応じて薬物療法を行いましょう。

カビだらけの部屋で寝ると体調不良になる?

・可能性は高い:カビ胞子を吸い込み続けると、アレルギー症状(鼻水・くしゃみ・咳など)や体調不良が起きやすいです。
・早急な対策が必要:まずは徹底的な清掃とカビ除去、換気を行いましょう。

カビが体内に蓄積するとどうなる?

・呼吸器への影響:気管支炎や喘息など、症状が重症化する可能性があります。
・免疫力低下のリスク:カビの毒素(マイコトキシン)などが影響することがあるので注意が必要です。

部屋でアレルギーにならないためにはどうしたらいいですか?

・定期的な掃除・換気:カビやダニなど、室内に潜むアレルゲンを溜め込まない環境づくりが大切です。
・空気清浄機や除湿機の活用:カビやホコリ、花粉などを減らし、湿度を適切に保ちましょう。
・エアコンのメンテナンス:フィルター掃除などを怠らず、定期的にチェックしてカビを防止しましょう。

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