- デザイン・外観
- 2025.6.18
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センスの良い家の外観とは?

まずもって、「センスの良い外観」とはどのような外観なのか?住宅の外観にと言っても、実に多種多様なデザインがあり、家の印象を左右するとても重要な要素になります。
そこでこちらでは、「おしゃれ」や「かっこいい」と言われる代表的な外観について解説していきます。
- シンプルモダン

まず、ハウスメーカーや工務店などのモデルハウスや街中でも多く見かけるのが「シンプルモダン」のデザインになります。光沢のあるタイルやガラスドア、大理石など本物の素材にこだわって、シンプルかつ趣のある現代風な外観に仕上げます。そのコンセプトにおいて、「ホテルライク」や「上質な素材感」などと例えられることもあります。また「シンプルモダン」も各施工会社によってコンセプトも様々で、クラシカル、デザイナーズ、アジアンリゾートなど、テイストが細かに分かれることもあります。
シンプルモダンの特徴は、その色づかいで、グレーや白、ベージュなどベーシックな色調がほとんどで、シンプルでいて装飾がほとんどなく、モノトーンを中心とした色使いが特徴です。直線的なラインのデザインが多く、スタイリッシュな印象を与えられます。ごまたシンプルモダンなデザインは、ハウスメーカーや一級建築士などの設計事務所が得意とする場合もあるので、ハウスメーカーや設計事務所などに依頼するのも選択肢の一つになります。
- オーセンティック

オーセンティックな外観とは、伝統的な要素を取り入れながら、重厚感と洗練された雰囲気を兼ね備えた外観です。質の高い素材を使用し、配色にこだわって上質感をもたらすことで、時が経つほどに深みが増していくのが特徴です。
オーセンティック(Authentic)という言葉には、「本物の・正統派の・トラディショナルな」という意味があり、デザインコンセプトを表現する言葉として用いられることが多いです。
オーセンティックな外観を実現するには、次のようなポイントがあります。
- 選び抜かれた質の高い素材を使用する
- 配色にこだわる
- 玄関ドアや窓枠、軒裏や塀、デッキなど、様々な部分に無垢材や木目柄、天然石や石柄などを取り入れる
- 装飾を控えめにし、外観をシンプルな形状にまとめる
- 切妻屋根や片流れ屋根などのすっきりとしたデザインを取り入れる
- 草花や木々を植えたアプローチや外構・庭など、グリーンを家のまわりに上手に取り入れる
センスの良い外観づくりのポイント
それでは続いて、センスの良い外観にする上で注意しておきたいポイントや工夫についてご紹介します。
色数を3色以内に抑える

まず大前提、注文住宅や新築一戸建てを検討する上ではじめに非常に重要なステップとなるのが、外壁の色使い、外観のテイスト、コンセプトを決めることになります。
注文住宅の外観の色は、多くても2〜3種類に留めることをおすすめします。コンセプトに合うメインカラーを決めて、バルコニーや窓枠、玄関ドアなどにアクセントカラーを使うと全体の雰囲気がまとまりやすいです。
ベースカラーとアクセントカラーのバランスを取るようにしましょう。
ホワイト、ブラック、ベージュ、グレーなどのシンプルなベースカラーにアクセントカラーを加えるのがおすすめです。
なお、面積や日の当たり方で色の印象は大きく異なります。イメージと異なる住宅が完成して後悔するケースも多いため、サンプルだけでなく住宅展示場など実物に近い環境で確認してから選びましょう。
外壁の色のサンプルを見るときには、なるべく大きなカラーサンプルを見るのがおすすめです。
大きい面積は小さい面積よりも色が鮮やかに見える色彩効果があるため、小さいサンプルだけで色を決めた場合、実際に完成した家が予定の色と微妙に違う。ということもありえますので注意しましょう。
できるだけ大きめのカラーサンプルか、一番良いのは、住宅展示場やモデルハウスで実際のお家を見学することがおすすめです。同じ色を使用している家を確認して、イメージ通りの家を完成させましょう。
また、カラーサンプルを見る場所にも注意が必要です。
太陽光の下で見る色と屋内で見る色とでは、色の見え方が異なり、太陽が当たると明るく薄く見えます。
カラーサンプルは必ず屋外でも確認するようにしましょう。
配色の割合を意識する

一般的にではありますが、住宅の外観における配色の割合として、メインカラー70%、アソートカラー25%、アクセントカラー5%のバランスが理想的と言われています。
メインカラー(70%)
建物の基礎となる色(外壁・屋根など)
白、黒、ベージュ、グレーなど、お家のメインになる配色で広範囲に多く使用する色のため、周囲の景観に合うような色を選ぶのがポイントになります。
また住宅の外観デザインにおいて、統一感を持たせることは、住み始めた後も長く飽きない外観をつくるという点でも大事になります。
アソートカラー(25%)
メインカラーを優先する補助的な色(玄関ドア・窓枠・バルコニー・柱など)
メインカラーとの相性と鑑みて、少し濃いめか少し薄めなどの色彩が良く、メインカラーとのバランスを取ることで、単調にならずに済む効果もあります。質感や素材を変えることで、立体感や高級感が生まれる場合もあります。
アクセントカラー(5%)
ワンポイントとして個性を出す色(玄関・門扉・ポスト・照明・屋根の一部など)
家の印象に少し変化を加えることで、単調過ぎて飽きないようにすることも大事になります。また同系統の色調での配合の場合、単色になり過ぎて、「無機質さ」「冷たさ」が顕著になってしまうケースもあります。ワンポイントの強調で、外観デザインに個性を加えられます。
アクセントの入れすぎは逆効果になることもあるので、5%程度の控えめな使い方が品よく見えることが多いです。
窓や玄関の配置の工夫

建物全体のバランスに配慮した窓や玄関の配置が、スタイリッシュな外観を演出することになります。
窓の種類や形、大きさを揃えることで統一感を出すことも大事になります。大きな一枚窓にするのか、それとも天窓をつけて外からの視線が入らないようにするのかなど。外観を決める際には「窓のデザイン」にも気を配らなければなりません。また、窓のデザインを決める上で大事になるのが、「家のカタチ」になります。家のカタチも様々あり、家のカタチを決めなければ、窓のデザインにも影響が出てきます。
玄関ドアのアクセント

アクセントを加える上で、玄関も工夫のポイントになります。玄関ドアのアクセントには、色や素材、組み合わせなどさまざまな工夫があります。
●色でアクセントをつける
白い壁と組み合わせると、ニュートラルカラーでも上品に引き立てられます。
ネイビーやブラックなどの落ち着いた色で、モダンで洗練された雰囲気にできます。
ビビッドな色で外観のアクセントにするのもよいでしょう。
ブラウンなどのアースカラーで、温かみと落ち着きを与えます。
●素材でアクセントをつける
石材や塗り壁、木目と組み合わせると高級感と重厚感が増します。
和風住宅の場合は、杉材などの明るい木目の戸と組み合わせるのも定番です。
●組み合わせでアクセントをつける
外壁の一部とドアを木目でそろえてコーディネートします。
窓枠や屋根、フェンスと同じ色を使うと、建物と玄関ドアの一体感が生まれます。
石材などの自然素材と組み合わせると邸宅風の面持ちになります。
外壁塗装の人気カラー
こちらの項目では、外観の塗装色として人気の高いカラーについてのご紹介になります。自分の好みのカラーや色合いはどんなものかをイメージしながらこちらの記事を見てもらうとイメージが付きやすいかもしれません。
ベージュ・クリーム系

汚れが目立ちにくく、柔らかい印象で周囲とも調和しやすいのが特徴
ナチュラルモダン(この色合いでも代表的なデザイン)
注文住宅において人気が高いテイストが「ナチュラルテイスト」「自然素材」デザインになります。最近では「ナチュラル」×「モダン住宅」を「ナチュラルモダン」と総称し、自然の温もりを感じさせる素材感や落ち着いた雰囲気であることから人気の高いデザインテイストの一つになります。そして、ナチュラルモダンな外観において、ベージュやクリーム系の色はとても相性の良い外観デザインになります。
立派な柱や梁はそのままに、新築の住まいでも、太い柱や梁を設けて古民家風に演出するケースもあります。
自然素材の住宅は外観に自然素材を豊富に使用することもあり、優しい色の配色が良く映えます。杉の木やヒノキ、ナラなど日本古来の木材も多く使用されます。自然の温もりを感じさせる素材感が好きな人や、シンプルさを求めたい人におすすめです。
茶色(ブラウン)系

自然を感じさせる温かみと重厚感のある色味
和モダン
代表的な固有名詞で言うと星野リゾートのような、日本古来の趣と洗練された、木・紙・石に包まれるような外観と内観が特徴的なのが「和モダン」スタイルになります。
内観では畳の肌ざわりやイ草の香り、障子から注ぐやわらかな光。木・紙・石といった日本古来の素材は、心に染み入るようなやすらぎをもたらしてくれます。そこに現代の暮らしやすさをプラスしたのが『和モダン』なスタイルです。
シンプルモダンと自然素材を融合したようなテイストになります。
グレー系・白系

モダンで洗練された印象を与え、汚れも目立ちにくい色合
スタイリッシュ
新築一戸建てや戸建て建売などで希望されることが多いのが「スタイリッシュ」デザインになります。スタイリッシュデザインはその文字とおり、外観においては極力の無駄を省き、シンプルさと見た目のシャープさを求めたデザインになります。スタイリッシュデザインでよく使用されるものに「ガルバリウム素材」という外観も代表的な特徴の一つです。
また、「真四角で真っ白なキューブハウス」もスタイリッシュデザインと呼ばれます。
スタイリッシュなデザインでは、ベランダやお庭を隠し、日々の暮らしや住まい環境を外から見えなくする工夫が施されるケースも多くあります。また、長年の暮らしや住んだ後のことを考え、メンテナンスや点検・手入れのしやすさを求めた住宅もあります。
スタイリッシュな外観はよく「モダンデザイン」と一緒にされることもあります。
住宅におけるモダンスタイルとは、現代的でムダがないデザイン・設計のことを指します。 豪華な装飾やカラーリングは使わず、シンプルな機能美を基本とするのがモダンデザインの特徴で、コストパフォーマンスに優れ流行に左右されないのも、モダンな家の魅力です。
黄色系

明るく、温かみのある印象を持たせる
カフェテイスト
ナチュラルテイストの部類の一つとして、「カフェテイスト」な外観によく黄色系のある色味が採用されます。また輸入住宅などにも多く使われます。
その名の通り、カフェのような雰囲気の外観や外照明を設置し、おしゃれなインテリアを多く使用したテイストです。オープン棚に、デザイン性の高い調理器具や食材を並べた「見せる収納」や、朝食や軽食に便利なカウンターテーブルなどが特徴的です。タイルやレンガを採用した、カジュアルな雰囲気のインテリアも人気があります。近年、開放的なLDKを採用した間取りが主流となったこともあり、カフェテイストが人気を集めています。
まとめ エピローグ
さて今回の記事では「センスの良い家 外観」についてご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか?
今後の家づくりの参考になればと思います。
今後こちらの記事では、注文住宅や新築一戸建てを検討する上で、「役に立つ情報」や「知って得する家づくりのポイント」などを随時配信する予定です。
一生に一度のマイホームを「失敗しない」ために、様々な情報を発信できればと思います。
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