【見せる収納 vs 隠す収納】徹底比較!収納で絶対後悔しない注文住宅

後悔しないための「収納計画リスト」

専門家

本ページでは以下のことがわかります。

新築の注文住宅で「収納」に悩んでいませんか? 「子供が成長したらモノが増えそう…」「おしゃれな『見せる収納』と、実用的な『隠す収納』、どっちがいいの?」「予算内で後悔しないためには?」 この記事では、家づくりで失敗しないための「収納計画のすべて」を、多くのご家族をサポートしてきた住宅コンサルタントの視点で徹底解説します。

  • 間取り
  • 2025.11.29

Contents

新築注文住宅でなぜ収納が最重要? 陥りがちな悩みと現実 

家づくりを始めると、ついリビングの広さやキッチンのデザインに目が行きがちですが、実は「住んでからの満足度」を大きく左右するのが収納です。収納は「今の暮らし」だけでなく「未来の暮らし」も見据えて計画する必要があります。なぜ収納がそこまで重要なのか、皆さんが抱えがちな悩みや現実から紐解いていきましょう。

子供の成長やライフスタイルの変化でモノは必ず増える

ライフプランの変化

新築時は「これで十分」と思っていても、ご家族の暮らしは変化していきます。特にお子様の成長スピードは想像以上です。

おもちゃ、絵本、洋服のサイズアップ、そして学校に通い始めればランドセルや教科書、習い事の道具…と、モノは確実に増え続けます。

また、ご夫婦自身も、趣味の道具が増えたり、働き方が変わって在宅ワークの書類が増えたりすることもあるでしょう。

「あの時、もう少し収納に余裕を持たせておけば…」これは、私がお客様から最も多く聞く後悔の声の一つです。だからこそ、新築の注文住宅では、今の持ち物ピッタリではなく、5年後、10年後の家族の変化を想像した「余白」のある収納計画が不可欠なのです。

賃貸やマンションで感じた「収納が足りない」という現実的な悩み

収納が足りない

今、賃貸やマンションにお住まいで「収納が足りない」「手狭だ」と感じているなら、それは家づくりの大きなヒントになります。

例えば、「玄関にベビーカーを置くと靴が出せない」「クローゼットが小さくて季節外の服は実家に預けている」「キッチンの吊戸棚が高すぎて使いにくい」…そんな経験はありませんか?

こうした「今の住まいの不満」は、そのまま「新しい家で叶えたい希望」になります。

多くの方が、この「収納ストレス」を解消したくてマイホームを検討し始めます。せっかく注文住宅を建てるのですから、今の不満をすべて解消し、「どこに何があるかすぐ分かり、出し入れしやすい」ストレスフリーな収納を実現したいですよね。

後悔しないために「収納計画リスト」で家族の持ち物を把握する重要性

後悔しないための「収納計画リスト」

「後悔しない収納」の第一歩は、驚くほどシンプルです。

それは、「今、自分たちがどれだけのモノを持っているか」を正確に把握することこれができていないと、新しい家の収納も「なんとなく」で決めてしまい、結局足りなかったり、逆に使いにくいスペースが生まれたりします。

そこでおすすめなのが「収納計画リスト」を作ること。

まずは、部屋ごとに今あるモノを書き出してみましょう。「これは新居にも持っていく」「これは処分する」と仕分けするだけでもOKです。この作業をすると、「うちは洋服が多いな」「キャンプ用品が場所を取っているな」と、ご家族のモノの傾向が見えてきます。

このリストが、ハウスメーカーの設計担当者と打ち合わせる際の「最強の資料」になるんです。

モデルハウスは素敵だけど 自分たちの暮らしに本当に合うか不安

素敵なキッチン

住宅展示場やモデルハウスに行くと、広々としたウォークインクローゼットや、おしゃれな「見せる収納」に心が躍りますよね。ですが、同時に「うちはこんなにモノを少なく保てるかな?」「この収納、本当に使いやすいのかな?」と不安になる方も多いはずです。

それもそのはず、モデルハウスは「理想の空間」を提案するために、あえてモノを少なく、美しくディスプレイしています。

大切なのは、その素敵な空間をそのまま真似することではなく、「この収納のアイデアを、自分たちの暮らしに取り入れるならどうなるか?」と具体的にシミュレーションすることです。

例えば、「このパントリー、うちの買い置きストックは全部入る?」と、ご自身の持ち物リストと照らし合わせながら見学することが重要です。

注文住宅だからこそ実現できる「後悔しない収納計画」の必要性

後悔しない収納計画

注文住宅の最大の魅力は、なんといってもその「自由度の高さ」です。ご家族のライフスタイルや、先ほど作成した「収納計画リスト」に合わせて、収納の場所、広さ、棚の高さまでミリ単位でこだわれます。

「リビングの一角に子供の勉強スペースと収納棚を作りたい」「趣味のDIY道具を壁一面に飾りたい」…そんな願いも叶えられます。

しかし、自由度が高いということは、逆に言えば「すべて自分で決めなくてはいけない」ということでもあります。

ここで計画を怠ると、「コンセントが棚の裏に隠れてしまった」「掃除機をしまう場所がなかった」といった「設計時の後悔」につながりやすいのです。だからこそ、プロ(ハウスメーカーやコンサルタント)と二人三脚で、綿密な収納計画を立てる必要があるのです。

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新築注文住宅の収納成功例を分析「見せる収納」vs「隠す収納」徹底比較 

収納計画を進める上で、多くの方が悩むのが「見せる収納」と「隠す収納」のバランスです。InstagramやPinterestを見ると、おしゃれな「見せる収納」に憧れますが、一方で「隠す収納」で生活感を消したいという現実的なニーズもあります。ここでは、それぞれのメリット・デメリットと、成功するためのルールを徹底比較していきましょう。

専門家が解説「見せる収納」のメリットとセンス良く見せるコツ

専門家が解説「見せる収納」のメリットとセンス良く見せるコツ

「見せる収納」は、お気に入りの食器や本、趣味の道具などをディスプレイ感覚で収納する方法です。

メリットは、「何がどこにあるか一目で分かり、すぐに取り出せる」ことまた、空間に「自分らしさ」や「ぬくもり」を演出し、DIY好きの方にとってはカスタマイズの楽しみもあります。

ただし、センス良く見せるにはコツが必要です。一番のコツは、「飾るモノのルールを決める」こと。

例えば、「色を3色までに絞る」「カゴやボックスの素材感を統一する」などです。そして何より、「余白を大切にする」ことモノを詰め込みすぎると、一気にごちゃついて見えてしまいます。頻繁に使うモノや、本当にお気に入りのモノだけを厳選して飾るのが成功の秘訣です。

生活感を隠す「隠す収納」のメリットと設計時の注意点

生活感を隠す「隠す収納」のメリットと設計時の注意点

「隠す収納」は、扉や引き出しの中にモノをしまい、生活感をシャットアウトする方法です。

最大のメリットは、「急な来客時でも慌てない、スッキリとした空間を維持しやすい」こと。日用品のストックや、書類、掃除道具など、あまり人に見せたくないモノの収納に最適です。

設計時の注意点は、「何をしまうか決めてから、扉のタイプや内部の棚割りを決める」ことです。

例えば、書類なら浅い引き出し、掃除機なら高さのあるスペースが必要です。また、「隠す収納」はモノを詰め込みすぎて「ブラックボックス化」しやすい欠点も。どこに何を入れたか家族全員が把握できるよう、ラベリングをしたり、定期的に中身を見直したりする工夫も大切です。

結局どっちがいい? ライフスタイル別「見せる・隠す」の最適バランス診断

結局どっちがいい? ライフスタイル別「見せる・隠す」の最適バランス診断

「見せる収納と隠す収納、結局どちらが良いの?」とよく聞かれますが、私たちの答えは「どちらか一方ではなく、場所とご家族の性格に合わせた『最適バランス』が正解」です。どちらにもメリット・デメリットがあるため、両方を上手に使い分けるのが成功の鍵です。

例えば、「共働きで忙しく、掃除はなるべく楽にしたい」ご夫婦なら、ホコリが溜まりにくい「隠す収納」を多めに(例:隠す7割:見せる3割)。 

一方、「インテリアが好きで、DIYも楽しみたい」「来客が多く、カフェのような空間にしたい」ご夫婦なら、「見せる収納」の割合を増やしても良いでしょう(例:隠す5割:見せる5割)。

リビングは「見せる」を多めに、パントリーや洗面所は「隠す」を徹底するなど、場所ごとにメリハリをつけるのもおすすめです。

失敗しないために しまう物で決める収納棚の最適な奥行きと内部設計

しまう物で決める収納棚の最適な奥行きと内部設計

引用: https://www.replan.ne.jp/articles/18505/

収納でよくある後悔が「奥行き」です。「大は小を兼ねる」と深い収納を作った結果、奥のモノが取り出せない「デッドスペース」になってしまった…というケースは非常に多いです。逆に、浅すぎて入れたいモノが入らなかった、という失敗もあります。

失敗しないコツは、「しまうモノに合わせて奥行きを決める」ことです。

目安として、靴なら約30cm、本や食器なら約30〜40cm、たたんだ衣類や布団なら約70〜80cm、ハンガーにかける衣類(クローゼット)なら約60cmの奥行きが必要です。

また、内部設計も重要です。棚板を可動式にしておけば、しまうモノが変わっても柔軟に対応できます。

ハウスメーカーとの打ち合わせでは、収納計画リストを見せながら「ここにはこれをしまいたい」と具体的に伝えることが大切です。

予算内で賢く実現 注文住宅収納の成功事例に見る共通ルール

注文住宅収納の成功事例に見る共通ルール

「収納はたくさん欲しいけど、予算も心配…」というお悩みもよく伺います。予算内で賢く収納を確保しているご家族には、いくつかの共通ルールがあります。

一つ目は、「メリハリをつける」こと。例えば、リビングのテレビボードは造作家具(ハウスメーカーに作ってもらう家具)にしてデザインにこだわり、子供部屋の収納は将来変えられるようシンプルな可動棚にする、といった具合です。

二つ目は、「デッドスペースを徹底活用する」こと。階段下、廊下の壁の厚み(ニッチ)、小屋裏など、ちょっとした隙間を収納として活かすアイデアは、注文住宅の得意分野です。 

やみくもに収納の「面積」を増やすのではなく、「使いやすさ」と「優先順位」を考えることが、予算内での成功につながります。

家族の未来と動線を考える「どこに何を」収納する?具体的なプランニング術

収納計画で「何を」「どれだけ」しまうかが見えてきたら、次はいよいよ「どこに」しまうかを考えます。ここで重要なのが「生活動線」と「家族の未来」です。使いやすい収納とは、「使う場所のすぐ近くにある」収納のこと。家族の動きをシミュレーションしながら、最適な配置を決めていきましょう。

「どこに何を収納する?」動線から考える場所別ガイド(リビング・キッチン・パントリー編)

「どこに何を収納する?」動線から考える場所別ガイド(リビング・キッチン・パントリー編)

リビングは「家族みんなが使うモノ」が集まる場所です。

テレビ周りにはDVDやゲーム機、リビング学習するなら文房具や教科書、他にも新聞、雑誌、薬箱など…。これらを「隠す収納」にまとめるとスッキリします。ソファ近くに、読みかけの雑誌を置く「見せる収納」を少しだけ作るのも良いですね。

キッチンは、作業効率が命です。「料理しながらサッと取り出せる」配置が理想。よく使う調味料や調理器具はコンロ近くの「見せる収納」へ食器は食洗機やシンクの近くに。

そして、ぜひ検討してほしいのが「パントリー(食品庫)」です買い置きの食品や飲料、ホットプレートなど使用頻度の低い調理家電をまとめて「隠す収納」にできるため、キッチンが劇的に片付きます。

キッチン収納だけでなく、「対面キッチンにするか、壁付けキッチンにするか」で悩まれる方もとても多いです。レイアウトの違いによる家事動線・費用・後悔ポイントまで整理して比較した記事もご用意しています。

▶︎ キッチン「対面vs壁付け」どっち?専門家が教える失敗しない選び方

「どこに何を収納する?」動線から考える場所別ガイド(洗面所・寝室・玄関SC編)

「どこに何を収納する?」動線から考える場所別ガイド(洗面所・寝室・玄関SC編)

洗面所は、タオル、洗剤ストック、掃除用品、家族全員の下着やパジャマなど、意外とモノが多い場所。洗濯機の上部や洗面台の下など、デッドスペースを活用した「隠す収納」が活躍します。

寝室には、衣類をまとめて収納できる「ウォークインクローゼット(WIC)」が人気です。ご夫婦の衣類だけでなく、スーツケースや季節外の布団などもしまえると便利。WIC内で着替えまで完結できる動線が理想です。

玄関には、靴だけでなく、傘、ベビーカー、お子様の外遊び道具、コートなどを収納できる「シューズインクローク(SC)」があると非常に便利です。「外で使うモノは家の中に持ち込まない」というルールができ、玄関がいつもスッキリ片付きます。

玄関まわりは、家の「第一印象」を決めると同時に、収納計画の満足度を大きく左右する重要ポイントです。土間収納やシューズインクロークをどう計画するか詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

▶︎ プロが教える玄関収納術。「玄関」から「土間収納」まで極める間取り計画

10年後も使いやすい 子供の成長に合わせた「可変性のある」収納計画

10年後も使いやすい 子供の成長に合わせた「可変性のある」収納計画

お子様がまだ小さいご夫婦にとって、これは非常に重要なポイントです。新築時に完璧な収納を作っても、お子様の成長と共に「使いにくさ」が出てくることがあります。

例えば、幼少期は「おもちゃを自分で片付けられる」低い位置の収納が便利ですが、学童期になると「ランドセルや教科書を置く」スペースが必要になります。

そこでおすすめなのが、「可変性のある」収納です。 

具体的には、棚板の高さを自由に変えられる「可動棚」を採用すること。また、クローゼット内部も、最初はハンガーパイプだけにしておき、成長に合わせて市販の引き出し収納を買い足していく、という方法も柔軟です。 

新築時はあえてシンプルに作り込みすぎず、変化に対応できる「余白」を残しておくことが、10年後も使いやすい収納のコツです。

スペースを有効活用する「壁厚ニッチ収納」や「造作棚」のアイデア

「壁厚ニッチ収納」や「造作棚」のアイデア

注文住宅ならではのアイデアとして人気の「ニッチ」と「造作棚」。「面白いアイデア」を探している方にもぴったりです。

「ニッチ」とは、壁の厚みを利用して作る、くぼんだ収納スペースのこと。 例えば、トイレットペーパーを置くニッチ、インターフォンや給湯器のスイッチ類をまとめる「スイッチニッチ」、玄関に鍵や小物を飾るニッチなど、場所を取らずに収納やディスプレイスペースを作れます。

「造作棚」は、ハウスメーカーに作ってもらうオーダーメイドの棚のこと。 テレビボードを壁面いっぱいに作って収納力を確保したり、キッチンのカウンター下に本棚を作ったりと、市販の家具では難しい「ピッタリサイズ」が実現できます。DIY好きな方は、棚板だけ造作してもらい、後から自分で塗装するのも楽しいですね。

DIY好きにもおすすめ 注文住宅ならではのユニークで面白い収納術

ユニークで面白い収納術

DIY精神のある方には、注文住宅の「自由度」を活かしたユニークな収納もおすすめです。

例えば、壁の一面にあらかじめ「有孔ボード(ペグボード)」を設置する下地を入れておくこと。フックや棚を自由に付け替えて、趣味の道具や小物を「見せる収納」として楽しめます。

また、「階段下収納」は定番ですが、あえて扉をつけずにデスクスペースにしたり、秘密基地のようなお子様の遊び場兼おもちゃ収納にするアイデアも。

 他にも、「小屋裏収納」やキッチンの床下収納など、デッドスペースを「ワクワクする収納」に変えるのも注文住宅の醍醐味です。

ハウスメーカーの担当者に「こんなことできますか?」と遊び心をぶつけてみるのも良いでしょう。

失敗しないために 住宅展示場やモデルハウスでチェックすべき収納の裏側

失敗しないために 住宅展示場やモデルハウスでチェックすべき収納の裏側

モデルハウスは「素敵だな」と眺めるだけではもったいないです。ご自身の家づくりに活かすために、プロの視点で「収納の裏側」をチェックしましょう。

まず、必ずメジャーを持参してくださいそして、クローゼットやパントリーの「奥行き」や「幅」を実際に測ってみましょう。「奥行き60cmってこれくらいか」と体感することが重要です。

次に、すべての扉や引き出しを最後まで開閉してみてください扉が他の家具や壁にぶつからないか、引き出しはスムーズに動くか、といった「使い勝手」を確認します。 

さらに、収納の「中」にも注目してください。棚板は可動式か? ハンガーパイプの高さは適切か? 

そして最も重要なのが「コンセントの位置」です。掃除機を充電する場所や、将来ロボット掃除機の基地にする場所にコンセントがあるか、必ず確認しましょう。

ここまでお伝えしてきたように、収納計画は「どこに何をしまうか」だけでなく、家事動線や間取り全体とセットで考えることが大切です。実際の間取り例を見ながら、家事ラク動線と収納計画の成功パターンを知りたい方は、こちらの記事も参考になります。

▶︎ 【家事・収納・間取り】後悔しない家づくり!家事ラク動線と収納の成功例

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後悔しないために 理想の収納を実現する第一歩

ここまで収納計画の重要性や具体的なテクニックをお伝えしてきましたが、いかがでしたか? 知識が増える一方で、「自分たちだけで本当に決められるだろうか…」と不安になったかもしれません。ここからは、家づくりを終えた先輩たちの「後悔ポイント」から学び、理想の収納を実現するための具体的なアクションをご紹介します。

新築の先輩が語る「やっておけばよかった」収納の後悔ポイント集

新築の先輩が語る「やっておけばよかった」収納の後悔ポイント集

私たちがお客様から伺う「やっておけばよかった…」という後悔の声。実は、大きな収納スペースそのものよりも、細かい部分に集中する傾向があります。

「収納内にコンセントを作ればよかった」(コードレス掃除機の充電場所がない、WIC内でアイロンがけできない、など)。 

「玄関収納(SC)をもっと広く取ればよかった」(子供の自転車や部活道具が結局外に出っぱなし…)。 

「扉の開き方を逆にしておけばよかった」(動線の邪魔になる)。

こうした「住んでみて初めて気づく後悔」は、非常に多いです。注文住宅は決めることが多いため、細かい部分が見落とされがちなのです。だからこそ、ご家族の生活動線を何度もシミュレーションし、経験豊富なプロのチェックを受けることが大切になります。

意外な落とし穴 「収納が多すぎた」「奥行きが深すぎた」を防ぐには

意外な落とし穴 「収納が多すぎた」「奥行きが深すぎた」を防ぐには

「収納はあればあるだけ良い」と思いがちですが、実は「収納が多すぎた(広すぎた)」という後悔も存在します。

広い収納があると、つい「とりあえず入れておこう」とモノを溜め込みやすくなり、結果として家全体が片付かない、というケースです。

また、「奥行きが深すぎた」という後悔も奥のモノが取り出せない「デッドスペース」が生まれ、結局は手前のスペースしか使っていない、という非常にもったいない状態です。

これを防ぐには、やはり「収納計画リスト」に基づいて、「どこに」「何を」「どれだけ」しまうかを明確にすることです。「なんとなく不安だから」という理由で収納を増やすのではなく、必要な場所に、必要な量だけ、最適な奥行きで設けることが、後悔しないコツです。

「私たちに合う収納」が具体的に見つかるモデルハウス見学の活用法

モデルハウス見学の活用法

モデルハウスは、不安を解消し、「私たちに合う収納」を具体的に見つける絶好の場所です。さらに一歩進んだ活用法をご紹介します。

それは、「家族全員で、実際の生活を演じてみること」です。 

例えば、ご主人が「ただいま」と玄関から入り、コートをシューズインクロークにかけ、カバンをリビングの収納に置く。奥様がキッチンで料理をし、パントリーから食材を取り出す。 

こうした一連の動き(動線)をご家族でシミュレーションしてみると、「あれ、ここの収納は遠いな」「こっちは使いやすいね」と、図面だけでは分からなかった「リアルな使い勝手」が見えてきます。ぜひ恥ずかしがらずに試してみてください。

新築の収納プランを住宅コンサルタントに相談するメリットとは

新築の収納プランを住宅コンサルタントに相談するメリット

ここまで読んで、「考えることが多すぎる…」と感じたかもしれません。その通り、収納計画は家づくりで最も複雑なパズルの一つです。だからこそ、私たちのような住宅コンサルタントや、経験豊富なハウスメーカーの担当者に相談するメリットがあります。

私たちは、1万人以上ものご家族の「成功例」と「後悔ポイント」を見てきました。 ご家族のライフスタイルや「収納計画リスト」をヒアリングさせていただくことで、「ご家族なら、ここに収納があった方が便利ですよ」「その奥行きだと、将来使いにくいかもしれません」と、ご家族だけでは気づかなかったプロの視点でアドバイスができます。

信頼できるパートナー(ハウスメーカーや担当者)を見つけることが、理想の収納を実現する一番の近道なんです。

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まとめ 新築注文住宅の収納計画は家族の未来をデザインすること

新築注文住宅の収納計画について、さまざまな角度からお話ししてきました。 大切なのは、収納を単なる「モノ入れ」として考えるのではなく、「ご家族のこれからの暮らしを、いかに快適で豊かにするか」という視点でデザインすることです。

お子様の成長、ライフスタイルの変化を見据え、「見せる収納」と「隠す収納」のバランスを取り、生活動線に合った「どこに何を」を決めていく。そして、先輩たちの「やっておけばよかった」という後悔ポイントを先回りして対策する。

これらすべてをご家族だけで行うのは、本当に大変な作業です。 だからこそ、理想の家づくりを実現してくれるハウスメーカー選びが重要になります。「まるっと住まいの窓口」では、皆さんのご要望や不安をしっかり伺い、収納計画に強いハウスメーカーや、相性の良い担当者をご紹介することもできます。

ぜひお気軽に、あなたの「理想の暮らし」をお聞かせください。

この記事に関連したよくある質問

注文住宅の収納で最も後悔しやすい「失敗例」と「やっておけばよかった」ことは何ですか?

最も多い後悔は、「収納内にコンセントを作ればよかった」という声です。コードレス掃除機の充電や、収納内で家電を使う際に不便を感じる方が多いです。また、「玄関収納(シューズインクローク)が狭かった」「パントリーを作ればよかった」など、特定の場所の収納不足もよく聞く失敗例です。

収納スペースは延床面積の10~15%が目安と聞きましたが、具体的な決め方はどうすれば良いですか?

10〜15%というのはあくまで一般的な目安です。大切なのは「率」ではなく「ご家族の持ち物の量」です。まずは「収納計画リスト」を作成し、ご家族の持ち物を把握することから始めましょう。アウトドア用品が多いご家族と、蔵書が多いご家族では、必要な収納の「場所」も「広さ」も変わってきます。そのリストを基に、ハウスメーカーの担当者と相談して決めるのが最適です。

「見せる収納」を採用したいですが、掃除や維持が大変そうで不安です。

「見せる収納」は確かにおしゃれですが、ホコリが溜まりやすく、センスも問われるため維持が大変な側面もあります。不安な方は、「見せる」場所を限定するのがおすすめです。例えば、リビングの壁面の一部だけ、キッチンのスパイスラックだけ、というように「お気に入りを飾る場所」と割り切ると管理しやすくなります。それ以外は「隠す収納」にして、メリハリをつける方法が現実的です。

「収納が多すぎた」という後悔をしないためのチェックポイントはありますか?

「収納が多すぎた」と感じる方の多くは、「奥行きが深すぎる」収納を作ってしまったケースや、「なんとなく」で収納を増やしてデッドスペースが生まれているケースです。チェックポイントは、「そこに入れるモノが具体的に決まっているか?」です。しまうモノが決まっていない「とりあえずの収納」は、モノを溜め込む原因になりがちです。

予算が限られています。収納で優先すべき場所とコストダウンのコツは?

予算が限られている場合、優先すべきは「毎日使う場所」と「大きなモノをしまう場所」です。具体的には、(1)キッチン(パントリー含む)、(2)洗面所(タオルや下着)、(3)玄関(シューズインクローク)の3箇所を優先すると、日々の満足度が高くなります。コストダウンのコツは、造作棚を減らし、将来のライフスタイル変化に対応できる「可動棚」をシンプルに設置することです。

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