- 間取り
- 2025.6.19
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新築キッチンの間取りはどうする?
マイホームづくりで最も重要なポイントの一つがキッチンです。家族の動線や生活スタイルに合わない間取りやレイアウトだと、家事効率の低下や使い勝手の悪さに直結します。
また、キッチンは家族構成によって使い方が大きく変わります。小さなお子さまがいる場合は安全に配慮した動線が求められ、夫婦共働きであれば時短につながる収納や作業スペースが必要です。将来、子どもが成長すると食事の準備を手伝う機会が増えることも考えられます。そのため、今だけではなく五年後、十年後といったライフステージの変化を見据えた設計にしておくことがポイントになります。
新築キッチン間取りの基本ポイント
キッチンは、長年暮らしていくおうちの中心であり、家族が集まるとても大事な空間になります。家族の食事をつくったり、家族とのコミュニケーションをとったり、キッチンを介してご家族のコミュニケーションが生まれます。
新築一戸建てや注文住宅を考えるとき、キッチンの間取りは最も重要な要素のひとつです。ここからは、失敗しないキッチン間取りにするために必要なポイントをご紹介していきます。
作業動線を考える

使いやすいキッチンとは、シンク、コンロ、冷蔵庫の配置を考えて、キッチンでの動きやすさ、作業のしやすさが追求されたものになります。作業動線をどうするかをしっかりと考えた上で設計することをおすすめします。シンクとコンロの距離感が合わず、調理がしにくくなったり、冷蔵庫が少し離れていて、食材が取り出しにくかったり。などキッチンの作業動線を考えずに設計してしまうと、毎日の家事にとてもストレスを感じてしまう、なんてこともあります。
どのような配置で、どのような動線にすればいいのかを検討し、ハウスメーカーにもいっぱい相談しましょう。
ワークトライアングル(シンク・コンロ・冷蔵庫)の距離は360~660cmを目安に

キッチンの間取りを考える時に意識したいワークトライアングルとは、キッチンで頻繁に使われる冷蔵庫・シンク・コンロを結ぶ時にできる三角形のことを指します。
一般的に、この3点が適切な距離で配置されていると調理中の移動がしやすく、作業効率がよくなると言われています。
各辺の適切な距離は、以下の通りです。
冷蔵庫からシンクが120~210cm
冷蔵庫からコンロが120~270cm
シンクからコンロは120~180m
3辺の合計は360〜660cm
この寸法よりも長いと移動距離が長くなり動きに無駄が出て、逆に短くても十分な作業スペースが確保できず作業効率が損なわれます。ワークトライアングルを意識して、機器を設置することでバランスの良い作業動線になります。ぜひ参考にしてみてください。
キッチン周辺の回遊性も大切

キッチンの間取りづくりにおいて欠かせないのが、キッチンまわりの回遊性も意識することになります。独立型のアイランドキッチンが人気の理由も、キッチン周辺の回遊性の良さにあります。アイランドキッチンは左右どちらからでも、キッチンにエントリーができ、リビングやダイニングとつなげることで、非常にスムーズな動線を確保することができます。また、食べ終わったあとの食器の受け渡しやキッチンから何かものを渡すときなども、360度どこからでも受け渡しが可能になります。アイランドキッチン以外のレイアウトにされる際に注意しておきたいことは、キッチンに入る入口を少し広めに確保しておくことです。
壁付キッチンのようなクローズドキッチンの場合、どうしてもキッチンの入口が一つになってしまい、人の出入りや荷物の搬入などが狭くなり、とても不便になるケースもあります。
できるだけ入口を大きく確保し、スムーズな動線にできるよう心がけることをおすすめします。
収納スペースを充実させる

そして、キッチンの間取りづくりやレイアウトにおける失敗談として、非常に多くの方から耳にするのが「収納」に関することになります。
収納は、キッチンだけに限らず、家づくりにおいて全体的に言えることでもありますが、特にキッチンまわりの収納に関しては、良し悪しがはっきりと別れます。
できる工夫としては、「パントリーを別に設置する」「壁付きの収納棚を設置する」「システムキッチンのグレードを上げて、収納たっぷりのキッチンを選択する」など、間取りを設計する初期段階から、キッチンづくりを始めるといいでしょう。リビングやダイニングなどの設計にこだわったばかりに、キッチンまわりにデッドスペースが生まれてしまった。なんてことがないよう、初期段階よりキッチンの間取りも考慮しましょう。
ゴミ箱の配置に注意する

意外と忘れがちになるのが「ゴミ箱」の配置です。スッキリおしゃれなキッチンにしたはいいけれど、ゴミ箱を置くスペースがない。ゴミ箱を置いたらせっかくの空間がおしゃれじゃなくなる。といった失敗談も多くあります。そのため、キッチンレイアウトを考えるときには、ゴミ箱をどこに置き、どのような配置にするのかもしっかりと計画しておきましょう。
コンセントの数と位置を考える

新築でキッチンをつくる際に、以外と忘れがちなのが「コンセントの配置と数」になります。
キッチン家電は意外と多く、またキッチンで作業するためには、それ相応のコンセントの数を確保する必要があります。
使いたい家電を事前にリストアップし、配置と高さ・数を決めていきましょう。
炊飯器・トースター・電子レンジ・ミキサー・電気ケトル・コーヒーメーカー・ホームベーカリーなどなど、キッチン家電は非常に多くあります。
ご自身やご家族に本当に必要なものかどうかも精査し、余裕を持って、コンセントを配置しましょう。
その他の注意点
キッチン近くに水回りを集約する

キッチン近くに水回りを集約すると、家事動線がスムーズになり、家事の負担が軽減します。また、配管を共有することで水道代や工事費用を節約でき、メンテナンスも簡単になります。
キッチンと洗面室・バスルームの水まわりを近くにレイアウトしましょう。
キッチンからバスルームまでをぐるりと回遊できるようにしたり、一直線につなげたりするなど、動線のつくり方を検討するといいでしょう。
子供を見守りやすい配置にする

最近のキッチンの人気間取りの一つに、対面型やアイランドキッチンにしてダイニングやリビングを見渡せるようなキッチンのつくりにするケースがとても増えています。その理由として、「キッチンにいながら子供を見守れる」「目を離さないので子育てがラクになる」など、子育て世代に人気の間取りになります。
また、キッチン近くにワークスペースを設置することで、お子様がお絵かきや勉強をしているのを見ながら家事ができるというメリットもあります。子育て世代の方は、ぜひ、対面型やアイランドキッチンなども検討されるといいでしょう。
ワークスペースを近くに設ける

キッチンの近くや周りに、ワークスペースを設けることで、調理をしながらお子様が何をしているのか把握することができ、子育てにはとても便利な間取りになります。また、リモートワークや在宅ワークにも適しており、家事をしながらでも仕事がスムーズにできるレイアウトにもなります。
キッチン家電の設置スペースをしっかりキープ

キッチン家電の設置スペースは広く余分にキープしておくことをおすすめします。コンセントの数と位置の項目でもお伝えしましたが、キッチン家電は、炊飯器・トースター・電子レンジ・ミキサー・電気ケトル・コーヒーメーカー・ホームベーカリーなど非常に多くあります。
後々増えていくことも考慮に入れて。余裕を持って配置できるようにしておきしましょう。
戸棚・カウンターの高さを最適化する

知っておきたいポイントとして、キッチンまわりの作業するであろう箇所の高さを使用者に合わせて設計することが大切になります。戸棚やカウンターの高さは、毎日の調理や家事において反復するものになります。位置が高かったり低かったりすると、それだけで毎日の作業がストレスになります。しっかりと高さを計算し最適化しておきましょう。
キッチンとダイニングテーブルは横並びもアリ

最近人気のレイアウトとして、キッチンとダイニングテーブルを横並びにする配置が人気があります。その理由は、ダイニングテーブルを横並びにすることで、ワークスペースや作業をするスペースに代替することができるからです。また、キッチンとダイニングテーブルが横並びになると、料理の配膳や食器のやりとりも効率的になります。さらには家族とのコミュニケーションにもつながります。キッチンとダイニングをつなげるレイアウトも検討しましょう。
まとめ
さてこちらの記事では「新築のキッチン間取り」についてご紹介してまいりました。
新築のキッチンをつくる際には、キッチンの間取りやレイアウトをしっかりと検討する必要があります。
新築のキッチンレイアウトを考える際は、家族構成やライフスタイルを軸にしながら、作業動線・収納計画・方角・空間設計など多角的に検討することが大切です。
ご家族のライフスタイルや事情に合うかどうかを実際のショールームやモデルハウスで確認すると良いでしょう。ハウスメーカーの専門家へ相談すれば、必要な設備や動線を総合的に検証しながら最適なキッチンづくりをサポートしてくれます。ぜひ早めに情報収集を始め、納得のいくキッチンを実現してください。
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この記事に関連したよくある質問
- キッチンは何向きがいいの?
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キッチンをどの方角に配置するかは、採光や換気、室温の快適さに影響を与えます。日中よく使用するならば東向きや南向きに窓を設けると、明るい自然光が入りやすく電気代の節約にもつながるでしょう。ただし、夏場の直射日光による室温上昇を防ぐために遮熱や断熱をしっかり施すことも大切です。
一方、北向きや西向きに配置する場合は、換気扇や窓の数・位置を工夫しないと湿気や熱がこもりやすくなります。ハウスメーカーでは、地域特有の気候や敷地条件を踏まえてベストな方角を提案してくれるので、早めに相談しながら方向性を固めましょう。
- 新築のキッチンにはどんな種類があるの?
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キッチンの種類には、I型、L型、U型、アイランドキッチン、ペニンシュラキッチン、オープン型などが代表的なものとしてあります。
詳しくはこちらの記事にて紹介していますので、参考にされてみてください。
- 新築のキッチンの相場はどれくらい?
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新築のキッチンの相場は、キッチンタイプやグレード、設備、サイズなどによって異なりますが、一般的なシステムキッチンでは50万円から150万円程度が相場です。
グレードによっては200万円、300万円を超える場合もあります。また海外製のものを輸入するとなると更に価格は上がります。