- 間取り
- 2025.8.12
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憧れの「ロの字型」中庭のある家 その魅力と後悔しないためのポイント
マイホームを考え始めると、雑誌やSNSで見るような、光あふれるおしゃれな家に憧れますよね。特に最近、「中庭のある家」に惹かれる方が増えていますが、中でも「ロの字型」の間取りは格別の魅力を持っています。この記事では、ロの字型の家の基本的な知識から、暮らしが豊かになる秘密、そして「建ててから後悔した…」とならないための大切なポイントまで、家づくりのプロとして丁寧にお話ししていきますね。
ロの字型とは 住宅で中庭を四角く囲む間取りのこと

「そもそも『ロの字型』って、どんなお家なんですか?」というご質問をよくいただきます。とてもシンプルで、文字通り、建物をカタカナの「ロ」の字のように建てて、真ん中にできた空間を中庭にする間取りのことなんですよ。
四方を完全に建物で囲むのが特徴です。この形にすることで、外の道路や隣の家からの視線を気にすることなく、カーテンを全開にして過ごせるプライベートな屋外空間が手に入ります。
家の中にいながら、いつでも空を見上げたり、光や風を感じたりできる、まさに「暮らしの中心に庭がある」お家。これがロの字型の基本的な考え方です。都会の住宅地でも、プライバシーを守りながら開放的な暮らしをしたい、という方にぴったりの間取りと言えるでしょう。
なぜ今「中庭のある家」が注目されているのか

最近、おうちで過ごす時間の大切さが見直され、暮らしの質をより豊かにしたいと考える方が本当に増えました。そんな中で「中庭」が注目されるのは、とても自然な流れかもしれませんね。
中庭は、外でありながら家の一部のような、特別な空間です。例えば、お子さんが道路に飛び出す心配なくのびのびと遊べる安全な遊び場になったり、天気の良い日にはテーブルを出して「おうちカフェ」を楽しんだり。わざわざ外出しなくても、日常の中にリフレッシュできる場所が生まれるんです。
特にインスタグラムなどのSNSで、中庭のある素敵な暮らしぶりを目にする機会が増えたことも、人気を後押ししています。ただの「庭」ではなく、家族の暮らしを彩る「もう一つのリビング」として、その価値が見直されているんですね。
プライバシーと開放感を両立するロの字型間取りの秘密

「人目は気になるけど、カーテンを閉め切った暗い部屋は嫌だ…」これは家づくりで多くの方が抱えるジレンマです。この難しい問題を、見事に解決してくれるのがロの字型のすごいところ。
その秘密は、窓の向け方にあります。一般的な家は、外の道路や隣家に向けて窓を作ることが多いですよね。一方、ロの字型は、家の窓をすべて「内側の中庭」に向けて作ることができるんです。
外壁はまるで城壁のように外部の視線をシャットアウトし、プライバシーをがっちり守ってくれます。そして内側では、大きな窓から太陽の光と心地よい風を思う存分取り込める。つまり、「守るべきところは守り、開くべきところは開く」というメリハリを、間取りそのもので実現しているわけです。
家族の時間がもっと豊かになる中庭のある暮らしとは

想像してみてください。キッチンで夕食の準備をしながら、ガラス越しに中庭で遊ぶお子さんの楽しそうな声が聞こえてくる。リビングでくつろいでいると、ふと視線を上げた先に、雨に濡れる木々の緑や、夕焼けに染まる空が広がる。
ロの字型の家では、中庭が家族の気配を繋ぐハブ(中心)のような役割を果たします。1階のリビングからも2階の廊下からも、ふとした瞬間に中庭を通して家族の存在を感じられる。それぞれが別のことをしていても、緩やかにつながっている安心感があります。
季節の移ろいを毎日感じながら、家族との何気ない日常が、かけがえのない豊かな時間になっていく。そんな暮らしを叶えてくれるのが、中庭のある家の最大の魅力かもしれませんね。
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モデルハウス検索はこちらロの字型の間取り メリットとデメリットを専門家が徹底解説
理想の暮らしを叶えてくれそうなロの字型の間取りですが、もちろん良いことばかりではありません。家づくりで後悔しないためには、そのメリットと、考えられるデメリットの両方をきちんと理解しておくことが何よりも大切です。ここでは、これまで多くのお客様の家づくりをサポートしてきた私たちの経験から、皆さんが特に知っておくべきポイントを正直にお伝えします。しっかりと比較検討して、ご自身の家族に合った選択をしましょう。
メリット1 光と風を家中に行き渡らせる設計
ロの字型の家がもたらす最大の恩恵の一つは、やはりその採光性と通風性の高さです。通常、家の真ん中の部屋はどうしても暗く、風通しも悪くなりがち。しかし、ロの字型なら家の中心が「屋外」である中庭なので、その心配がありません。すべての部屋が中庭に面して窓を設けられるため、家の奥までまんべんなく自然光を届けることができます。
日中は電気をつけなくても明るく過ごせるので、省エネにも繋がりますね。また、風の通り道も作りやすいのが特長です。中庭に面した窓を対角線上に開けておけば、家全体を心地よい風が吹き抜けていきます。湿気がこもりにくく、一年を通して快適な室内環境を保ちやすいのは、大きなメリットと言えるでしょう。
メリット2 子供が安全に遊べるプライベートな屋外空間

小さなお子さんがいるご家庭にとって、「安心して遊ばせられる場所」の確保は切実な問題ですよね。公園に連れて行くのも良いですが、毎日は大変ですし、交通量や不審者なども気になります。
その点、ロの字型の中庭は、完全にプライベートな「家族だけの公園」になります。四方を建物で囲まれているため、お子さんが急に道路に飛び出してしまう心配はゼロ。ご近所の視線を気にすることなく、夏はビニールプール、秋は落ち葉拾いと、お子さんをのびのびと遊ばせることができます。リビングやキッチンから遊んでいる様子を見守れるのも安心ですね。親にとっても子にとっても、心からリラックスできる安全な屋外空間が家にあることは、何にも代えがたい価値があるはずです。
デメリット1 建築コストや必要な土地の広さ
魅力的なロの字型ですが、建築費用については少し注意が必要です。一般的に、シンプルな四角い家(総二階など)と比べると、コストは高くなる傾向にあります。なぜなら、同じ床面積でも、ロの字型は壁の面積が大きくなり、家の角(コーナー)部分も増えるからです。壁の材料や断熱材、そして工事の手間もその分だけ多くかかります。
また、建物の基礎や屋根の形状も複雑になるため、費用が上乗せされる要因となります。さらに、家の中に庭を配置するわけですから、当然、ある程度の土地の広さも必要になります。理想の暮らしを追求することも大切ですが、まずは信頼できるハウスメーカーに相談し、自分たちの予算内でどこまで実現可能なのか、しっかりと見積もりを取ることが重要です。
デメリット2 湿気や防犯面で後悔しないための対策
見落としがちですが、設計段階でしっかり考えておきたいのが湿気と防犯の対策です。中庭は四方を建物で囲まれているため、風の通り道が悪いと湿気がこもりやすくなることがあります。特に、水はけが悪いと雨の後に水たまりができ、カビやコケの原因になることも。これを防ぐためには、きちんとした排水計画はもちろん、湿気が抜けやすいように窓の配置を工夫したり、換気扇を効果的に使ったりする対策が欠かせません。
また、防犯面では、1階への侵入はしにくい構造ですが、逆に「一度中庭に入られてしまうと外から見えない」という側面も。中庭に面した2階の窓の施錠を徹底したり、人が入ると点灯するセンサーライトを設置したりと、油断しない対策が大切です。こうした細やかな配慮は、経験豊富なハウスメーカーの得意分野でもあります。
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直接ハウスメーカーの担当者へ相談【比較】ロの字型だけじゃない コの字型・L字型との違い
「中庭のある家」というと、ロの字型を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は他にも「コの字型」や「L字型」といった選択肢もあります。それぞれに違った特徴や魅力があり、土地の形やご家族が優先したいことによって、最適な形は変わってきます。「ロの字型が自分たちに合っているか、まだ確信が持てない…」という方もご安心ください。ここでは、それぞれの形の違いを比較しながら、分かりやすく解説していきます。視野を広げてみることで、本当に納得のいく家づくりができますよ。
開放感とコストのバランスが良いコの字型の特徴・メリットとデメリット

コの字型は、その名の通り、建物をカタカナの「コ」の字に配置し、三方を囲まれた部分に中庭を作る間取りです。ロの字型との一番の違いは、一方向が開けていること。この「抜け」があるおかげで、ロの字型以上の開放感が得られたり、外の景色を庭の風景として取り込んだりすることができるのもメリットの一つでしょう。また、壁が一面少ない分、建築コストを少し抑えられる傾向にあるのも嬉しいポイントです。
ただし、デメリットはその開いている方向からの視線です。隣家や道路に面している場合は、プライバシーを確保するために目隠しフェンスや植栽などの工夫が必要になります。完全に閉じたプライベート空間を求めるならロの字型、コストを抑えつつ開放感も欲しいならコの字型、というように考えると分かりやすいかもしれません。
>【完全ガイド】中庭のあるコの字型の家で後悔しない!プロが教える間取りの成功法則
様々な土地の形に対応しやすいL字型のメリット

L字型は、建物をアルファベットの「L」の形に建て、その内側のコーナー部分を庭やウッドデッキとして活用する間取りです。二方向が建物で囲まれているため、コの字型よりもプライベート感は少し下がりますが、角地や変形地といった少し特殊な土地の形にも柔軟に対応しやすいのが最大のメリットです。
敷地を無駄なく使い切りたい場合に非常に有効な選択肢となります。また、リビングとダイニング、あるいはリビングと和室といったように、2つの空間をL字に繋げながら、その中心に庭を置くことで、それぞれの部屋に繋がりと独立性を持たせることもできます。建築コストも比較的抑えやすく、設計の自由度が高いのも魅力。初めて中庭のある家を考える方にも、取り入れやすいプランと言えるでしょう。
>【後悔する前に必読】プロが教える「L字型の家・中庭付き間取り」の成功ポイント
あなたの土地やライフスタイルに最適なのはどの形?
さて、ロの字、コ、L字と3つのタイプを見てきましたが、いかがでしたか?「結局、我が家にはどれが一番いいんだろう?」と迷ってしまいますよね。答えは一つではありません。
例えば、「とにかくプライバシーが最優先!」というご家庭ならロの字型。「庭からの景色の抜け感が欲しい」ならコの字型。「土地の形を有効活用したい」ならL字型が候補になるでしょう。
大切なのは、ご家族が新しい家で「どんな暮らしをしたいか」を具体的にイメージすることです。そして、その夢を叶えるためには、土地の条件や法規制、予算といった現実的な側面も考慮しなければなりません。こうした複雑なパズルを解くように、最適な答えを一緒に見つけてくれるのが、私たちのような家づくりのプロや、経験豊富なハウスメーカーの設計士です。ぜひ一度、気軽に相談してみてください。
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直接ハウスメーカーの担当者へ相談後悔しないロの字型の間取り設計 5つの成功ポイント
ロの字型の家を建てると決めたら、次はいよいよ具体的な間取りの計画です。この設計段階が、住み心地を左右する最も重要なプロセスと言っても過言ではありません。「デザインは素敵だけど、暮らしてみたら不便だった…」なんてことにならないよう、見た目のかっこよさだけでなく、日々の生活をリアルに想像しながら計画を進めることが成功のカギ。ここでは、数々の家づくりをお手伝いしてきた私が「これだけは押さえてほしい!」と考える、5つの成功ポイントを伝授します。
①家族のコミュニケーションが生まれる動線計画のコツ

ロの字型の家は、間取りによっては家の中の移動距離が長くなってしまうことがあります。そこで重要になるのが「動線計画」です。特に意識したいのが、中庭をぐるりと一周できる「回遊動線」。
例えば、リビングから中庭を眺めながら廊下を通り、ダイニング、キッチンへと移動できるような間取りです。行き止まりがないので移動がスムーズですし、家のどこにいても家族が自然と顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションが生まれやすくなります。玄関からリビングを通らずに洗面所やキッチンへ行ける動線も、お客様が来た時にプライベートな空間を見られずに済むのでおすすめです。
日々の暮らしを想像しながら、どこをどう繋げると快適になるか、ハウスメーカーの設計士さんとじっくり話し合ってみてください。
②洗濯や掃除が格段に楽になる家事動線の作り方

毎日の家事を少しでも楽にしたい、というのは皆さん共通の願いですよね。ロの字型の間取りを考える際は、「家事動線」をできるだけ短くシンプルにすることが鉄則です。特に、洗濯は「洗う→干す→たたむ→しまう」という一連の作業が大変。これを楽にするには、洗濯機のある洗面脱衣室と、物干しスペースになる中庭、そして衣類をしまうファミリークローゼットをできるだけ近くに配置することです。
この3点が隣接していれば、重い洗濯物を持って長い距離を移動する必要がなくなります。また、キッチンとパントリー(食品庫)、ゴミ捨て場への動線も短くしておくと、日々の料理や片付けのストレスが大きく軽減されます。こうした工夫一つで暮らしの質はぐんと上がりますから、ぜひこだわってほしいポイントです。
③子供の成長に合わせて変化できる間取りの工夫

家は、建てて終わりではなく、何十年も家族と共に変化していくものです。特にお子さんの成長はあっという間。今は小さくて一部屋で十分でも、いずれは「自分の部屋が欲しい」と言う日が来ます。そこでおすすめなのが、将来的に部屋を分けられるように設計しておくこと。
例えば、初めは10畳の広い子供部屋として作り、ドアや窓、照明、コンセントをあらかじめ二部屋分設置しておくのです。そしてお子さんが大きくなったら、部屋の真ん中に壁や可動式の間仕切り家具を設置するだけで、簡単に5畳ずつの個室にリフォームできます。
これなら、大掛かりな工事も不要です。家族の未来を見据えて、こうした「変化できる間取り」を採り入れると、長く快適に住み続けられる家になりますよ。
④理想の暮らしを実現する中庭の活用術(ガーデニング・BBQなど)

せっかく中庭を作るなら、その活用方法を具体的にイメージしておくと、設計がより楽しく、そして的確になります。「あなたはこの中庭で、何をしたいですか?」と考えてみてください。
例えば、ガーデニングや家庭菜園を楽しみたいなら、日当たりの良い場所に水道や土いじりができるスペースが必要です。友人や家族とバーベキューをしたいなら、コンロを置くスペースや、煙がうまく抜けるような窓の配置、外で使える電源コンセントがあると便利ですよね。夜、ライトアップして幻想的な雰囲気を楽しみたいなら、照明計画も重要になります。
このように、やりたい事から逆算して必要な設備や広さを考えていくと、ただの「何もない空間」ではなく、家族の夢を叶える「特別な舞台」としての中庭が出来上がります。
⑤予算内で理想を叶えるためのコストダウンアイデア

理想を詰め込むと、どうしても予算が膨らみがち。でも、諦める前にできることはたくさんあります。賢くコストダウンするコツは、お金をかける部分と、そうでない部分にメリハリをつける「選択と集中」です。
例えば、家の形はできるだけ凹凸の少ないシンプルな形状にするのが、コスト削減の基本中の基本。また、壁紙や床材などの建材は、全ての部屋で最高級グレードを選ぶのではなく、リビングなど人目に付く場所だけグレードを上げ、寝室や子供部屋は標準仕様にするといった工夫も有効です。
他にも、水回り(キッチン、風呂、トイレ)を1箇所にまとめると配管工事費を抑えられますし、照明器具やカーテンレールなどを自分で購入して取り付けてもらう「施主支給」を利用するのも一つの手です。ハウスメーカーの担当者と相談しながら、賢く理想の家を形にしていきましょう。
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直接ハウスメーカーの担当者へ相談家族の夢が叶う ロの字型中庭のある家の間取り実例集
ここまでロの字型の家の魅力や設計のポイントについてお話ししてきましたが、やはり一番イメージが湧きやすいのは、実際に建てられた家の実例を見ることですよね。ここからは、これまで私たちがサポートさせていただいたお客様の中から、特に参考になりそうな3つの実例をご紹介します。広さや家族構成、こだわりのポイントも様々です。ぜひご自身の家づくりと重ね合わせながら、「こんな暮らし、いいな」というヒントを見つけてみてください。
30坪台で実現 開放的なリビングが主役の家

「ロの字型は広い土地がないと無理でしょう?」と思われがちですが、そんなことはありません。
約35坪という限られた敷地の中で、見事に開放感あふれるロの字型の家を実現された事例もあります。成功の秘訣は、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)を約20畳と広く取り、そのLDKが中庭を囲むように配置したこと。そして、中庭に面した壁をほぼ全面、大きな窓にしたことです。
これにより、LDKのどこにいても常に中庭の緑と光を感じられ、実際の面積以上の広がりと開放感を生み出しています。廊下を最小限にするなど、無駄なスペースを徹底的に省いた設計もポイント。コンパクトながらも、家族が一番長く過ごすリビングを最高に気持ちの良い空間にした、お手本のような間取りです。
家事も趣味も楽しむ共働き夫婦に最適な効率的間取り

共働きで毎日忙しく過ごすご夫婦が建てられたお宅の事例をご紹介します。
一番のテーマは「家事の効率化と、自分の時間も大切にできること」。そのために、キッチンから洗面脱衣室、そして中庭の物干しスペース、ファミリークローゼットまでが一直線で繋がる、究極の家事動線を実現しました。洗濯物を抱えてあちこち移動する必要がありません。
さらに、キッチンの隣には奥様専用の小さな趣味スペースを、中庭を挟んだ反対側にはご主人様の書斎を配置。お互いの気配を感じつつも、それぞれの時間に集中できる、絶妙な距離感を保っています。家事に追われるだけでなく、暮らしを楽しむ工夫が随所に散りばめられた、忙しい現代の夫婦にとって理想的な間取りと言えるでしょう。
アウトドアリビングを満喫できるウッドデッキを設けた中庭

「家の中でも、アウトドア気分を味わいたい」という夢を叶えられた事例です。リビングのフローリングと高さを揃え、同じ木目調の素材で広々としたウッドデッキを中庭全体に施工しました。リビングの大きな窓を開け放てば、内と外が一体化した巨大な「アウトドアリビング」が出現します。
天気の良い週末には、友人を招いてBBQパーティーを開いたり、夜にはランタンの灯りの下で夫婦でお酒を楽しんだり。まるでグランピング施設のように、日常を特別な時間に変えてくれます。ウッドデッキにすることで、雑草対策や土汚れの心配もなく、メンテナンスが楽なのも嬉しいポイント。中庭を「眺める庭」ではなく、「使う庭」として最大限に活用した、素晴らしい実例です。
在宅ワークにも対応する書斎スペースを確保した間取り

最近は、ご自宅で仕事をされる方も増えました。このように、リビングの一角に、壁で緩やかに仕切られた2畳ほどの書斎スペースを設ける事例などもあります。
完全に個室にしてしまうと閉塞感が出てしまいますが、リビングとの繋がりを残しつつ、仕事に集中できる「おこもり感」もある絶妙な空間です。ポイントは、机の正面が中庭に面した窓になっていること。パソコン作業で疲れた目を、ふと上げれば緑と空が視界に入り、リフレッシュできます。家族の気配を感じながらも、オンライン会議などで声がリビングに響きにくいよう、配置も工夫されています。これからの時代の働き方にフィットした、賢い間取りの好例と言えるでしょう。
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今回は、憧れの「ロの字型」中庭のある家について、その魅力から設計のポイント、注意点まで詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ロの字型の間取りは、プライバシーを守りながら光と風を取り込み、家族との時間を豊かにしてくれる素晴らしい可能性を秘めています。
しかし、その魅力を最大限に引き出すには、動線やコスト、メンテナンスといった現実的な側面もしっかりと考慮した、緻密な設計が不可欠です。
この記事でご紹介したポイントや実例を参考に、ご家族にとっての理想の暮らしを具体的にイメージしてみてください。そして、少しでも不安や疑問があれば、ぜひ私たちのような家づくりのプロにご相談ください。あなたの夢を形にするお手伝いができることを、心から楽しみにしています。
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直接ハウスメーカーの担当者へ相談この記事に関連したよくある質問
- 中庭は固定資産税の課税対象になりますか
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いいえ、基本的に中庭は固定資産税の課税対象にはなりません。固定資産税は、建物(家屋)や土地に対して課税されるものです。中庭は、屋根や壁で三方向以上が囲まれていない「屋外」の扱いとなるため、建物の床面積には含まれず、課税の対象外となります。ただし、中庭に屋根付きの立派なウッドデッキやサンルームなどを設置した場合、それらが「家屋」と認定される可能性もゼロではありません。詳しくは、家を建てるハウスメーカーや、お住まいの市町村の税務課にご確認くださいね。
- 中庭のメンテナンスや虫対策で大変なことは何ですか
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中庭のメンテナンスで一番手間がかかるのは、やはり雑草対策と落ち葉の掃除です。特に、排水溝に落ち葉が詰まると水はけが悪くなる原因になるので、こまめな掃除が必要です。虫については、庭がある以上、ある程度は仕方ない部分もあります。対策としては、虫が嫌うハーブを植えたり、こまめに下草を刈って風通しを良くしたりすることが有効です。また、最近では防虫効果のある照明なども出ています。設計段階でハウスメーカーに相談すれば、メンテナンスしやすい素材の提案や、効果的な対策を教えてくれますよ。
- 狭い土地でもロの字型の家は建てられますか
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「狭い土地では無理」と諦めてしまうのは早いですよ。確かに、ある程度の広さは必要ですが、設計の工夫次第で、コンパクトな土地でも魅力的なロの字型の家を建てることは可能です。例えば、建物の幅を細くして中庭をスリムな光庭のようにしたり、廊下などの移動スペースを最小限にしたり。プライバシーを確保しつつ光を取り入れるというロの字型のメリットは、むしろ都市部の狭小地でこそ活きてきます。こうした設計は非常に高度な技術が求められるため、狭小地での建築実績が豊富なハウスメーカーに相談することが成功への近道です。
- 防犯面で気をつけるべきことはありますか
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ロの字型の家は外周からの侵入はしにくいですが、一度中庭に入られると外部から見えにくいという特性があります。そのため、特に2階の窓の防犯対策が重要になります。中庭に面しているからと油断せず、必ず施錠するのはもちろん、防犯性能の高い鍵や、破られにくい防犯ガラスを採用するとより安心です。また、人が侵入すると自動で点灯するセンサーライトを中庭に設置するのも非常に効果的です。詳しくは「デメリット2 湿気や防犯面で後悔しないための対策」も参考にしてください。
- 坪単価は一般的な住宅と比べてどれくらい変わりますか
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一概には言えませんが、坪単価は一般的な四角い形状の住宅に比べて、5%~15%程度高くなる傾向があります。これは、同じ床面積でも壁の面積や家の角が増えるため、材料費や工事の手間が増えることが主な理由です。ただし、これはあくまで目安。使用する建材のグレードや導入する設備の仕様によって、費用は大きく変動します。総額でどれくらい変わるのかを知るためには、同じような条件で、通常のプランとロの字型のプランの2つの見積もりをハウスメーカーに作成してもらうのが一番確実で分かりやすい方法です。
- 実際に建てた人の良かった点と後悔した点は何ですか
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良かった点として最も多く聞かれるのは、「家の中がとにかく明るくなった」「子供を安心して遊ばせられる」「プライバシーが守られてストレスが減った」という声です。一方、後悔した点で意外と多いのが「中庭の窓が多すぎて掃除が大変」「夏の照り返しが思ったより暑かった」「動線が長く移動が面倒」といった点。これらは、設計段階で窓の数や大きさを吟味したり、軒やシェードで日差しを調整したり、動線をしっかり計画したりすることで防げる問題です。先輩たちの声を参考に、対策を考えていきましょう。