お家づくりは何からはじめる? 家づくりの進め方を徹底解説!

11. ステップ10:引き渡しとアフターケア

専門家

本ページでは以下のことがわかります。

では早速、今回の動画では、「家づくりの進め方」についてご紹介してまいります。住宅の購入を検討されてすぐの方や、これから注文住宅などの購入を検討される方に向けて、家づくりはまず何から始めれば良いのか?どのような工程を経て、お家が建つのか。またその工程における知っておきたい情報などについて、今回の動画では解説してまいります。お家づくりの全体像から、詳細な部分についてもご紹介しますので、こちらの動画を見て、ぜひ参考にされてみてください。

記事の概要はこちらの動画でも確認できます

  • ハウスメーカー
  • 2025.6.18

1. はじめに:家づくりを始める前に知っておきたいこと

1. はじめに:家づくりを始める前に知っておきたいこと

まずは家づくりにおいて、どのような流れでどのような工程を踏んで行くのかを解説します。

家づくりは、土地探しや建築会社探しから始まり、プランの決定や見積もり、住宅ローンの契約、着工、引き渡しなどの流れで進みます。

家づくりを進める手順は次のとおりです。

・家づくりの情報収集をする

・予算や自己資金を考える

・工務店やハウスメーカーを決める

・住宅ローンを契約する金融機関を探す

・土地を探し、購入する

・家のプランニングをする

・プランニング、見積もりをする

・住宅ローンの事前審査を受ける

・詳細な打ち合わせをする

・工事請負契約を締結する

・着工する

・竣工・引き渡しを受ける

大まかにではありますが、このような流れで家づくりは進んでいきます。

家づくりを始める前に、まずはこの流れと工程を把握しておきましょう。

2. ステップ1:情報収集をする

家づくりを始める上で、どのように情報収集をすればいいのかを解説します。

家づくりの情報源には、インターネット、雑誌、チラシ、住宅展示場、モデルハウス、見学会などがあります。

【インターネット】

最新の情報が掲載されており、さまざまな施工事例や画像が確認できる

土地探しには、インターネットサイトで検索するのが基本

【雑誌】

住宅情報誌では、一般消費者が実際に建てた家の事例紹介や体験談を読むことができる

定期発行されているので、定期的に新しい情報を収集できる

【チラシ】

新聞の折込チラシには、住宅会社選びの重要な情報が掲載されている

【住宅展示場やモデルハウス】

各社が最新の技術や、流行の最先端を注ぎ込むため、「家づくりの今」を知るには最適

【見学会】

住宅会社が自分のところで建てた家、もしくは建築中の家を、施主の了解を得て一般公開している

【勉強会】

住宅会社や建築団体などが主催しており、間取りプランから工法、資金計画や住宅ローンの知識まで、内容はさまざま

情報収集の際には、信頼できる情報源を選ぶことが大切です。

3. ステップ2:予算と資金計画を立てる

住宅を建てるための費用は、大きく「建築費」「土地費」「諸経費」の3つに分けられます。バランスよく調整することが大切です。

予算内訳(目安)

予算内訳(目安)

こちらの図が、おおまかな割合になります。

建築費用は、建物の構造やグレードによって費用が大きく変わります。注文住宅は、仕様によって価格が大きく変動するため、優先順位を決めることが大事になります。何が必要で何がいらないのかを明確にしましょう。

土地費用に関しては、土地を造成したり、地盤改良したりすると、追加費用が大きく発生する場合があるので注意しましょう。

住宅ローンの返済計画に関しては、こちらを御覧ください。

返済計画の基本

このように、無理のないローン返済計画を立てることが大事になります。

4. ステップ3:工務店やハウスメーカーを選ぶ

4. ステップ3:工務店やハウスメーカーを選ぶ

ハウスメーカーと工務店の違いは、規模や品質管理、提供されるサービスに大きく影響します。ハウスメーカーは全国展開で、工場で一貫生産された建材を使用するため、品質が安定していることが最大の強みです。工務店は地域に根ざした運営をしており、個別のニーズに応じた設計が可能ですが、職人の技術に依存する部分が多く、品質にバラつきが出やすいというデメリットもあります。家づくりにおいて、品質の安定性を求めるならハウスメーカーがおすすめです。

選び方のポイント

項目ハウスメーカー工務店
対応力標準化された設計・仕様オーダーメイドや柔軟な対応が可能
工期短い比較的長い
コスト一定化されやすい現場の状況により変動

ハウスメーカーは、規格化された設計が主流で、カスタマイズの自由度は工務店と比べて少ないことがあります。しかし、その分工期が短く、費用の予算管理がしやすいというメリットがあります。最近ではハウスメーカーでも、一定の範囲内でのカスタマイズや、施主の要望に応じたプランを提供する企業が増えており、自由度を求める方でも満足できるケースが増えています。

家族のライフスタイルに合った選び方

家づくりでは、家族のライフスタイルに合わせた設計が重要です。子育て世代や将来の計画を考慮して、どのような家が最適かを見極めましょう。ハウスメーカーは、ライフスタイルに合った柔軟なプランを提案できる点でも優れています。

5. ステップ4:住宅ローンの準備

5. ステップ4:住宅ローンの準備

引用元:https://www.nomu.com/loan/column/nagao/20230201.html

住宅ローンの金融機関を選ぶ際は、金利や返済プランなどを比較・検討して、希望に合ったものを選ぶことが大切です。

【住宅ローンの金融機関の選び方】

・金利や手数料、返済プランなどを比較する

・上乗せ団信の内容をチェックする

・審査基準やサービス内容を把握する

・自分のライフプランに合っているか確認する

【住宅ローンの種類】

・大手銀行や地方銀行などの住宅ローン

・ネット銀行の住宅ローン

・フラット35(住宅金融支援機構の住宅ローン)

・提携ローン(不動産会社や建築会社が提携している住宅ローン)

・財形住宅融資(勤務先で財形貯蓄を行っている人が利用できる住宅ローン)

【住宅ローンの審査】

・審査基準は金融機関によって異なる

・返済額や返済期間を見直すことや自己資金をなるべく多く用意することがポイント

・健康状態や年齢、勤続年数、担保となる物件の価値、個人信用情報などが審査の対象となる

住宅ローンは、月々の生活費や子どもの教育費などにもお金が必要となるため、余裕を持った資金計画を立てることが大切です。

6. ステップ5:土地探しと購入

6. ステップ5:土地探しと購入

注文住宅を建てる際の土地探しと購入では、周辺環境や交通の便、地盤の強さなどを確認することがポイントです。また、土地を決定して購入するのは、施工会社を決めた後がよいでしょう。

【土地探しと購入のポイント】

・最寄り駅やバス停までの距離、商業施設や公共施設までの距離を確認する

・周辺の嫌悪施設や防犯面での不安がある場所はないか確認する

・周辺道路の交通量や歩道の広さを確認する

・地盤が強固であるか確認する

・接道義務を果たしているか確認する

・隣地との境界線が明確か確認する

・周辺環境が良好か確認する

・学区や日当たり、買い物の利便性を確認する

・災害への強さ(浸水地域などのハザードマップ情報)を確認する

・土地によって変わる家の規模や形の制約を確認する

・用途地域を確認する

土地を先に購入してしまうと資金計画や施工プランとの折り合いがつかず、希望の家が建たなくなる可能性があるため、土地探しと施工会社選びは同時並行、もしくは先に施工会社を決めてからがおすすめです。

7. ステップ6:家のプランニングを進める

7. ステップ6:家のプランニングを進める

家づくりは人生で最も大きな買い物の一つです。自分や家族にとって理想的な家を手に入れるためには、何を重視すべきかを明確にすることが大切です。ここでは、家のプランニングについて解説します。

・間取りやデザインの決定

内観の間取りは、家族の生活スタイルに直結する重要なポイントです。小さなお子さんがいる家庭では、リビングを中心に設計し、家事をしながら子どもの様子を確認できる間取りが人気です。成長した子どもがいる場合は、プライバシーを確保するための個室設計が必要になります。

デザインについても家族の趣味やライフスタイルに合わせると満足度が高まります。シンプルモダンやナチュラルスタイルなど、テーマを決めてインテリアや内装を統一することで、落ち着いた空間が作れます。

こだわりを明確にするために、家族全員で意見を出し合い、ハウスメーカーの専門家と相談しながら進めることをおすすめします。

・家族の生活スタイルに合わせた提案

家族構成やライフスタイルに合った設計を考えることは、家づくりの出発点です。たとえば、小学生のお子さんが2人いる場合、将来的に個別の部屋が必要になる可能性があります。部屋数だけでなく、家族全員が快適に過ごせるような生活動線も重要です。

また、リビングとキッチンを隣接させることで、家事をしながら家族とコミュニケーションをとれる間取りが人気です。また、玄関近くに収納スペースを設けることで、帰宅時の荷物の整理がスムーズになります。

このように、現在の家族構成だけでなく、未来のライフスタイルを見据えた設計を心がけましょう。

・建物性能を考慮する(耐震性、断熱性・気密性)

安全で快適な家づくりには、耐震性や断熱性が欠かせません。特に日本は地震が多い国なので、建物の耐震等級を確認することは非常に重要です。耐震等級3が最高レベルで、災害時でも家族を守れる安心感があります。

また、断熱性に優れた住宅は冷暖房の効率が高まり、光熱費を抑えられます。窓に高性能の複層ガラスを採用することで、室内の温度を快適に保つことができます。さらに、床下や壁の断熱材の種類にも注目しましょう。

これらの性能を確認することで、安全で快適な暮らしが実現します。

8. ステップ7:プランニングと見積もりの確定

8. ステップ7:プランニングと見積もりの確定

注文住宅のプランニングと見積もりは、家を建てる際に欠かせない工程になります。以下、注意しておきたいポイントをご紹介します。

【プランニング】

・家づくりのプランニングでは、配置計画、間取り、外観、設備など家の概要計画を立てます

・設計事務所やハウスメーカー、工務店などの住宅会社と進めていきます

・予算やライフスタイルに合わせて、間取りや設備、仕様などを検討します

【見積もり】

注文住宅を建てるのにどの程度の費用がかかるのかを把握するために必ず必要になります。概算見積もりと詳細見積もりの2つにわけられます。

予算内で理想の家づくりをするためには、見積もり段階で細かく詳細なお見積りを出しておきましょう。

【プランニングと見積もりのポイント】

・プランニングでは、要望をすべて盛り込むようにしましょう

・相見積もりを取る際は、見積書の金額だけではなく、間取りプランも確認しましょう

・すべての希望が反映されるプランは難しいので、優先順位の高い希望がきちんと加味されているかを確認しましょう

・予算オーバーにならないよう、希望する設備や仕様を追加しすぎないようにしましょう

9. ステップ8:工事請負契約を締結する

9. ステップ8:工事請負契約を締結する

工事請負契約とは、施主(工事の発注者)と施工業者(受注者)が、工事の完成や報酬の支払いなどを約束する契約です。民法の「請負契約」にあたります。

【工事請負契約の主な内容】

・工事の内容(設計図書や仕様書が添付される)

・工事代金(報酬)の金額、その支払方法

・工事着手の時期、工事完了の時期、完成引渡しの時期

・トラブル時の処理方法

【工事請負契約の注意点】

・建設業法が適用されており、工事請負契約への記載が定められている条項や、当事者が担う義務などを細かく記載する必要があります

・契約時には工事費に応じた印紙税(収入印紙代)がかかります

トラブルの予防とスムーズな解決を図ることが目的でもあり、発注者と受注者の双方にとって、適正な条件(工事代金、工事内容など)を定められるため、金銭や仕上がりに関するトラブルを最小限に抑えることができます。

10. ステップ9:着工から竣工まで

10. ステップ9:着工から竣工まで

注文住宅の着工から竣工までのポイントは、工事の進捗状況を把握し、竣工検査で不具合を解消することなどがあります。しっかりと建築途中や工程を把握しておくことで、欠陥や失敗を防ぐこともできます。

【工事の進捗状況を把握する】

・工法や建物の規模によって、着工から上棟までは約1ヶ月、上棟から竣工までは約3~4ヶ月かかります

・それぞれの工程でどの程度の期間がかかるのかを把握しておくことが大切

・施工期間は基本的に短縮する方法がないので待つしかありませんが、具体的な施工期間を知りたい場合は建築会社に直接聞くようにしましょう。

11. ステップ10:引き渡しとアフターケア

11. ステップ10:引き渡しとアフターケア

注文住宅の引き渡し後に注意しておきたいことは、傷や不具合の確認、鍵や書類の受け取り、設備の説明などがあります。またアフターケアやメンテナンスも把握しておきましょう。

【引き渡し後のチェックリスト】

・傷や不具合の確認

・壁や天井に傷やへこみ、剥がれ、浮き、汚れ、しみがないか

・クロス同士の継ぎ目に隙間がないか

・巾木が取り付けられているか

・ドアや建具が正しく取り付けられ、開閉はスムーズか

・窓やサッシの開閉はスムーズか(異音がしないか)

・鍵・防犯ロックはスムーズに動作するか

・鍵や書類の受け取り

・玄関ドア、勝手口、外部収納など全ての鍵を受け取る

・建築検査済証などの重要書類を受け取る

・設備の保証書、取扱説明書などを受け取る

・設備の説明

・主要な設備の説明を受ける

【アフターサービスと保証を活用する】

家は建てた後も長期間維持していくものです。そのため、メンテナンスやアフターサービスの内容が充実しているかを確認することが重要です。例えば、定期的な点検サービスや、故障時の迅速な対応など、トラブルに備えたサービスを提供しているかどうかは、メーカー選びの大切なポイントとなります。

12. 家づくりを成功させるためのポイント

12. 家づくりを成功させるためのポイント

家づくりを成功させるには、家族の希望やライフスタイルを反映し、予算や性能、間取りなどを総合的に考慮することが大切です。

【ポイント】

・理想の家をイメージする 

家族で暮らし方や必要な機能を話し合い、共通の方向性を定めましょう。

・予算を決める 

自己資金や年収、生涯にわたって予測される暮らしに掛かる費用なども考慮して無理のない総予算を考えましょう。

・立地を決める 

生活の利便性や仕事場、子育て環境など、何を最優先にするのかを話し合いましょう。

・間取りを考える 

敷地の形状や広さ、日当たりを考慮して建物の位置を決めます。

・性能を重視する 

耐震性、耐久性、断熱・気密性、省エネ性能などを考慮しましょう。

・収納を考える 

必要な収納量や場所を考慮しましょう。

・設備を考える 

水回りの設備は1ヶ所に集約させて配管にかかる費用を節約しましょう。

・パートナーを選ぶ 

家作りの構想を実現できる依頼先を選ぶことが大切です。

また、住宅展示場やインターネットで情報収集し、さまざまな住まいの形や最新の設備、建材などを知っておくことで、より具体的に決められます。

13. まとめ:満足できる家づくりの進め方

満足できる家づくり、そして理想の家を実現するためには、十分な事前準備と計画が欠かせません。また、信頼できる専門家やハウスメーカーを選び、長期的な視野で家づくりを進めることが成功の鍵です。この記事を参考に、納得のいく注文住宅を実現してください。

今後こちらの記事では、注文住宅や新築一戸建てを検討する上で、「役に立つ情報」や「知って得する家づくりのポイント」などを随時アップする予定です。

一生に一度のマイホームを「失敗しない」ために、様々な情報を発信できればと思います。

他の記事が気になる方や住宅のご相談をされたい方は、こちらに詳細を貼りますので、そちらもチェックされてください。今後も住宅に関するコンテンツを追加していく予定です。

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