最近の平屋ブームは何が理由? 平屋が人気な理由について解説!!

1. 平屋ブームの現状とは?

専門家

本ページでは以下のことがわかります。

今回の記事では、「平屋がブームの理由」についてご紹介してまいります。そもそも、日本では昔から人気のある平屋で、江戸時代などの古来から平屋は愛されてきました。その平屋が、最近になってブームと言っていいほど顕著に人気なのはどうしてなのか。様々な観点から考察をしていきます。また合わせて平屋のポイントについてもご紹介して参ります。ぜひ参考にされてみてください。

記事の概要はこちらの動画でも確認できます

  • ハウスメーカー
  • 2025.6.18

1. 平屋ブームの現状とは?

1. 平屋ブームの現状とは?

平屋ブームの背景としてはさまざまな要因が考えられますが、少人数世帯や高齢者世帯が増えていることが第一の要因でしょう。 家族の人数が減り、2階建てや3階建てにするほどの広さが必要ないと考えられる方も多いです。 また、高齢者世帯には階段の昇り降りがなくて暮らしやすい平屋が選ばれていることも要因の一つかもしれません。

以下、平屋がブームとなった理由をまとめています。

【平屋が人気を集めている理由】

・バリアフリー設計がしやすい

・階段がないため、生活動線がシンプルで移動が楽

・敷地面積を有効に活用できる

・デザイン面でも、開放感のある間取りや大きな窓を取り入れやすく、自然光を多く取り込むことができる

・2階建住宅よりも耐震性が高い

・設計度が自由な点

・以前よりもオシャレな平屋商品が増えたこと

・地震や台風などの自然災害に強い

・天井が高くて開放感のある空間を作ることができる

2. 平屋ブームの主要な要因

平屋ブームの背景としてはさまざまな要因が考えられますが、バリアフリー設計や耐震性、開放感のある間取りなどから、幅広い世代に人気を集めています。

以下、平屋が注目された背景をまとめています。

【平屋が注目されるようになった背景】

・少子高齢化やコロナ禍の郊外移住、若者の意識の変化など

・リモートワーカーが増えて都心に住む必要性がなくなり、若い人が平屋に興味を持つようになった

・高齢化により階段がなく段差も少ないバリアフリー住宅として注目されるようになった

・コロナ禍以降に在宅ワークが増えたことで、郊外にある程度の広さの土地を買って家を建てる人が増えた

3. 平屋が自然災害に強い理由

3. 平屋が自然災害に強い理由

平屋が若年層、平成世代以降に人気な理由の一つとして「耐震」というポイントも不可欠です。日本は平成に入り「阪神淡路大震災」「東日本大震災」「熊本地震」ととても大きな地震を経験しました。この大きな地震を契機に、日本では住宅における耐震制度の見直しが行われ、新築一戸建てだけでなくマンションにおいても耐震性能が大きく見直されました。平成を経験した世代は、地震に備えることは無意識下においても当たり前となりました。

そこで、平屋住宅の人気の一つの理由に「耐震性」が挙げられます。平屋は1階のみの造りのため、2階建て住宅よりも耐震性に優れています。建物の耐震性を考える上でポイントとなるのが「重心の高さ」と「建物の重量」です。

建物は、高さがあるほど重心が上がり、揺れた時の振れ幅が大きくなります。しかし、平屋は1階建てなので、2階建て住宅に比べると重心が低くなり、地震の横揺れを最小限に抑えられます。

住宅の揺れやすさは、建物の重さも大きく関係します。一般的な延床面積30坪の木造住宅の重さは、2階建てで約30トン、3階建てで約45トンです。一方、平屋住宅は上層階がない分、建物自体の重量が2階建て以上の住宅よりも軽くなります。

コンパクトな平屋住宅は重心が低く、さらに上層階の重みがないため、地震が起きても比較的安心な構造になります。

また平屋住宅は、重心が低いことで台風にも強い構造になります。2階建てよりも外壁の表面積が少ないため、風によって飛ばされた障害物による被害リスクも減ります。もちろん必ずしもではありませんが。

このように、平屋住宅は、自然災害に強いという点でも非常に人気があります。

4. おしゃれで機能的な平屋の魅力

4. おしゃれで機能的な平屋の魅力

平屋は、設計の自由度が高く、おしゃれでスタイリッシュな平屋の人気が非常に高まっています。平屋住宅のメリットは、ライフスタイルに合わせた多様な設計が可能な点もポイントになります。

例えば、30坪以上の建物面積を確保できる場合におすすめしたいのが、「ウッドデッキ」や「中庭(テラス・パティオ)」の間取りになります。平屋が選ばれる理由として最近人気が高まっているのが、「テラス」や「パティオ(中庭)」を設置するこだわり設計です。最近のアウトドアやキャンプ人気もあり、テラスやウッドデッキを作ることで、屋外での時間を楽しむご家族が増えています。昨今のコロナ渦において遠出や外出ができなかったことも相まって、自宅でキャンプ気分を味わえる、自宅でアウトドアを満喫できるというような需要も高まり、平屋+ウッドデッキ(テラス)の人気が高まっています。

平屋の建築であれば全てが同じフロアにあるため全ての部屋とつながっており、移動も掃除もコンパクトな暮らしになります。

「ミニマリスト」という言葉が流行ったように、コンパクトな生活を送りたい、モノに溢れた生活をするのではなく、よりミニマムな生活をしたいと考えている方にとっても平屋はおすすめです。

日常の生活において、無駄のないシンプルな生活を希望するご家族には平屋はとてもおすすめです。

また、コンパクトな生活は「省エネ効果」にも期待できます。無駄なお部屋やスペースがないため、必要最低限のエアコン消費で済みますし、全館空調のような、お家の空調設備においてもエコな消費を設計することが可能になります。

またコンパクトな平屋は、二階建てと比較して、建築コストを抑えることも可能です。

コストパフォーマンスの良さも人気の理由になります。

5. コストパフォーマンスの良さが支持される理由

5. コストパフォーマンスの良さが支持される理由

平屋はその魅力的なデザインと機能性で人気ですが、コストパフォーマンスの良さも魅力の一つです。ここでは、コストを抑えつつ理想の家を実現するための具体的な設計の工夫を解説します。

コストを抑えつつデザイン性を高める方法

平屋のコストを抑えるには、シンプルな間取りや構造を採用することがポイントです。正方形や長方形の建物は建築コストが抑えられるだけでなく、耐震性にも優れています。

屋根形状をシンプルな片流れや切妻にすることで、施工費用を削減しつつ、モダンなデザインを演出できます。さらに、外壁や内装材を高品質でローコストな製品にすることで、予算内で見た目も機能も満足できる家づくりが可能です。

メンテナンスがしやすい住まい

平屋にすることで、欠かすことができない日々の住宅のメンテナンスがしやすくなります。住宅に住んでいる限りは、清潔で快適な生活を継続するために、自宅の手入れを欠かすことはできません。

室内や家の周りの清掃、細かい補修や、電灯などの消耗品の交換などが日常的に発生します。老後になると、日々これらの作業をこなすのも負担になります。そのため、メンテナンスのしやすさはとても大事になります。

構造的にも平屋はシンプルな構造が多いため、特別なメンテナンスが不要になります。

6. 家族のつながりを感じる平屋の生活

6. 家族のつながりを感じる平屋の生活

平屋の一番のメリットと言ってもいいのが「家族とのつながり」において最適な間取りにできる点にあります。2階部分がないため、効率良く床面積や間取りを設計するので、余計な廊下や無駄な空きスペースなどが出ないように間取りを設計することが多くあります。そのためリビングを中心に家族と顔を合わせる機会が多く、コミュニケーションを取りやすいメリットがあります。

例えば、思春期を迎える年頃のお子さんがいる家庭では、お子さんの引きこもり問題やお子さんとの会話不足、自分の部屋に籠りがちなど子育てにおけるコミュニケーションロスという課題が出てくる家族も多くいます。

そのような、お子さんの成長過程におけるコミュニケーションの減少は、一般的なのかもしれませんが、平屋の住宅や平屋の暮らしであれば2階建て以上のお家より構造的にもコミュニケーションが取りやすくなります。平屋が選ばれる理由は多々ありますが、「家族とのコミュニケーション」「家族とのつながりを大事にしたい」という理由も多くあります。

7. 平屋の空間設計と開放感の魅力

7. 平屋の空間設計と開放感の魅力

平屋のメリットといえば、リビングを開放的な空間にすることで、広々とした明るい空間にできる点です。LDKの上部を、屋根勾配を活かした吹き抜けにする間取りもおすすめです。LDKを広く取る場合は、勾配天井にすることでさらに広さを感じられます。照明やシーリングファン、見せ梁などインテリア、内装にもこだわれば、ホテルや店舗のような高級感のあるLDKに仕上がります。

また、平屋のリビング設計には多くの工夫ポイントがあります。そのポイントの一つに「お庭とつながる開放的なリビング」があります。例えば、リビングの隣にウッドデッキの庭を施工し、リビングからウッドデッキに直接出入りができるようなリビングの間取りづくりにすることも可能です。お庭に緑や植物を設ければ、日々の生活や時間から開放され、ゆっくりした時間を感じリラックスできる空間になります。

8. 平屋を選ぶ際に知っておきたいこと

平屋を建てる際には、事前の計画が重要です。特に土地の活用方法や収納計画、生活動線を考慮した設計が、後悔を防ぐ鍵になります。ここでは、間取り計画を成功させるためのポイントを具体的に解説します。

土地の形状と方角を活かす間取りの工夫

土地の形状や方角は、間取り設計に大きく影響します。南向きの土地ではリビングや寝室を南側に配置することで、日当たりの良い明るい空間を作れます。

細長い土地では、縦に長い間取りを採用し、廊下を省くことでスペースを有効活用する方法が効果的です。さらに、角地を活かした窓配置や中庭の設計を取り入れることで、採光や通風を最大化することが可能です。

設計前に確認したい生活動線のポイント

平屋の間取りでは、生活動線をスムーズにすることが重要です。玄関からキッチン、リビングへの動線を直線にすることで、買い物帰りの動きが効率的になります。

家事動線を短縮するために、キッチンから洗濯機置き場や物干しスペースが近い配置を考えるのもおすすめです。このように、家族全員が快適に過ごせる動線設計が、暮らしやすい平屋を実現します。

9.平屋が作るこれからの暮らし

9.平屋が作るこれからの暮らし

コロナの流行前から、平屋住宅はもちろん人気の住宅でしたが、最近では、在宅ワーク、都心部まで出社する機会の減少、コンパクトで無駄のない暮らし、などが時代の流れになっていることで、様々なライフスタイルの変化に対応できる平屋が人気になっています。

また平屋は、環境や生活にやさしい住まいとしても注目されています。

例えば、テレワークや在宅ワークが可能な平屋であったり、趣味や一人の時間などプライベート空間も確保した平屋であったり、ひとむかし前にはなかった新しい平屋の設計が次々と出てきています。

また、平屋の場合、ロフト、スキップフロア、LDKの一角に小さな空間をつくる半個室の書斎など、限られた空間だからこそできる、設計の工夫が非常に多いのも特徴です。

防災面、メンテナンスのしやすさとコスト面、家族とのコミュニケーション、バリアフリーのしやすさ、など、平屋住宅にはとても多くのメリットがあり、非常に暮らしやすい住宅のため、今後も平屋住宅の人気は高まっていくばかりでしょう。是非、みなさまも一度平屋住宅を検討してみてください。

10. まとめ

「平屋ブームの理由」についてポイントをまとめてご紹介しましたが、土地選びや家の間取りを考え始めている方には是非参考にしていただければと思います。吹き抜けやロフトを取り入れることで、面積以上に広く見える空間のリビングにできたり、お庭とリビングをひとつにして大開放の平屋にしたりなど、平屋づくりでできる様々な工夫があります。

今後こちらの記事では、注文住宅や新築一戸建てを検討する上で、「役に立つ情報」や「知って得する家づくりのポイント」などを随時アップする予定です。

一生に一度のマイホームを「失敗しない」ために、様々な情報を発信できればと思います。

他の記事が気になる方や住宅のご相談をされたい方は、こちらに詳細を貼りますので、そちらもチェックされてください。今後も住宅に関するコンテンツを追加していく予定です。

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