- 住宅設備
- 2025.7.9
梅雨をしのぐ、窓(サッシ)、珪藻土、浴室乾燥の設備について
窓(サッシ)、珪藻土、浴室乾燥などの設備は、梅雨を快適に過ごすためには、特に重要な要素になります。
ここからは、梅雨を快適に過ごすための具体的な設備についての解説をしていきます。じめじめとした梅雨時期を乗り切るための設備の工夫を見ていきましょう。
窓(サッシ)

梅雨を快適に過ごすために、まずはじめに押さえておきたい設備は、「窓=サッシ」になります。なぜ、梅雨時期にサッシが重要なのかは、窓の断熱性能が室内湿度に大きく影響し、結露やカビの原因となるためです。サッシの材質や構造、掃除などが梅雨の湿気対策に影響を与えるため、サッシの選択には注意が必要です。そして性能の高いサッシは、断熱性や気密性を高め、結露を抑制し、室温を安定させてくれます。
断熱性

断熱性が低いサッシは、結露が発生しやすく、カビやダニの発生を助長します。樹脂サッシは、アルミサッシに比べて断熱性が高く、結露を抑える効果があります
気密性

窓の隙間から外気の侵入を防ぎ、室温のムラを抑えることができます。適切な気密性を確保することで、室内環境を快適に保つことができるため、気密性の高いサッシを選択しましょう。
結露対策

高気密・高断熱の窓を採用することで、窓や壁の表面温度が下がりにくくなり、結露の発生を抑制します。結露は窓まわりに水分を供給し、カビの発生源となります。サッシの掃除や適切な換気、除湿が重要になります。
カビ対策

結露によってカビが発生しやすく、アレルギー反応の原因にもなります。サッシの掃除や換気、除湿がカビ対策として重要になります。毎日の掃除やメンテナンスのことも考えたサッシ選びや間取りづくりが大切です。
二重サッシや内窓の設置

内窓とは、既存の窓の内側(室内側)に新たに設置する窓のことを指します。二重窓や二重サッシ、インナーサッシとも呼ばれ、窓ガラスが二重になることで断熱性、防音性、防犯性などを高める効果があります。遮熱効果もあり、紫外線をカットし、室内への熱の侵入を防ぎます。
断熱性能が向上することで、結露を抑制する効果もありますし、雪の多い寒い地域では、高気密高断熱の観点から、二重サッシが選ばれることも多くあります。
ただし、二重にすることで掃除やメンテナンスの負担が増えるデメリットもあります。
珪藻土

珪藻土とは、海や湖などに生息する珪藻という植物性プランクトンの殻が化石化した土のことです。主成分は二酸化ケイ素で、古くから様々な用途で利用されてきた自然素材です。吸湿性や消臭性、耐火性など、優れた特性を持つため、現在でも建材や日用品として広く使われています。
珪藻土は、湿度を調整し、消臭効果も期待できるため、塗り壁や断熱材として、調湿性や断熱性を活かして使われます。梅雨を快適に過ごすために住宅設備に選ばれるケースが多くあります。
具体的な効果を見ていきましょう。
湿度調整

珪藻土は、吸放湿性に優れており、空気中の水分を吸収する調湿効果があります。特に、湿気の多い場所の湿度バランスを整えます。浴室や洗面所、キッチンなどで威力を発揮します。
消臭効果

表面に無数の小さな穴があり、ニオイ成分を吸着する効果があります。悪臭の原因となる物質を吸着する特性があり、室内の空気をクリーンに保ちます。梅雨のじめっとした匂いやカビ臭い匂いにも効果を発揮します。また、ワンちゃんや猫ちゃんなどの気になるペットの匂いにも効果的で、ペットを飼っている方にもおすすめです。
断熱性

珪藻土は、断熱性にも優れており、熱を逃がしにくい性質があります。そのため、塗り壁や断熱材としても多用されています。
耐火性

昔から七輪の原料としても使われており、高い耐火性があります。耐火性のメリットは、梅雨時期だけでなく、一年を通して効果的です。
浴室乾燥

梅雨時期に一番気になるのが「洗濯物の乾き」です。外に干したいけれど、梅雨の長引く雨によりなかなか洗濯物が乾かない。という経験をされた方も多くいると思います。また、梅雨対策として、室内で部屋干しもできますが、どうしてもお部屋の匂いや干す場所が気になることも多いと思います。
そこで是非、取り入れたい設備になるのが「浴室乾燥」の機能になります。浴室乾燥の機能は、湿気を逃がし、カビやダニを抑制しつつ、暖房機能で快適な暮らしに欠かせない設備になります。
天候に左右されずに洗濯物を乾かせること、浴室の湿度をコントロールできること、暖房機能でヒートショックを予防できることなど、多岐にわたります。梅雨や冬場など洗濯物を乾かしにくい時期でも、確実に乾燥できるため便利です。
では、どのようなメリットがあるかを見ていきましょう。
乾燥機能
浴室内の湿気を逃がすことで、カビやダニの繁殖を防ぎ、壁や天井まで乾燥させることができます。天候に左右されずに洗濯物も効率よく乾かせます。また、花粉や黄砂が付着する心配もなく、清潔に乾燥できます
浴室の湿度をコントロールできる

入浴後の湿気を効率的に排出することで、カビの繁殖を抑制し、不快な臭いを防ぎます。
さらには、涼風機能がついている機種もあり、夏場の入浴も快適に行えます。
換気機能は、浴室の空気を入れ替えることができます。
暖房機能でヒートショックを予防できる

引用元:https://b-fit.jp/tsurumiryokuchi-blog/heatshock/
機種によっては暖房機能が付いており、冬場の入浴時、浴室暖房機能を使うことで、温度差による身体への負担を軽減できます。
また、高齢者にとって危険なヒートショックを予防できます。
その他
浴室乾燥により洗濯物をしっかりと乾かすことで、シワになりにくく、アイロンがけの手間が省ける場合もあります。
また、洗濯乾燥機や屋外干しに比べて、衣類が縮むこともありません。
浴室の衛生環境を改善し、快適な入浴環境を維持することもできます。
窓(サッシ)、珪藻土、浴室乾燥などの設備を組み合わせることで、じめっとした梅雨をより健康的で快適な環境にすることができます。
まとめ
さて今回記事では「湿気対策として知っておきたいサッシ・珪藻土・浴室乾燥」についてご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか?
じめじめとした梅雨の時期を快適に過ごすためのポイント、
・サッシのポイント
・珪藻土の利点
・浴室乾燥の設備
について解説しました。
これから住宅の購入や建築を検討されている方は、是非こちらの記事を見て、お家づくりを進めてみてください。
きっと家づくりのお役に立てる工夫を学ぶことができると思います。
今後の家づくりの参考にされてみてください。
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この記事に関連したよくある質問
- 浴室の窓を開けない方がいい理由は何ですか?
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外気が入り込みすぎると、浴室内の湿度が適切に調整されず結露が発生することがあります。
浴室乾燥機を使用する場合は、窓を閉めて効率的に換気・乾燥させるのが基本です。
- 高気密住宅は結露しないのですか?
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高気密住宅は結露を抑えやすいメリットがありますが、必ずしもゼロになるわけではありません。適切な換気や湿度管理が欠かせません。
- 浴室乾燥は窓は閉めるべきですか?
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一般的には、浴室乾燥機使用時は窓やドアを閉めておくと効率が上がります。
開放したままだと外気と室内の湿度が入り混じり、乾燥が不十分になりがちです。
- 浴室乾燥 空気 どこから?
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浴室乾燥機の送風口から外部や他の室内空間から空気を取り込み、湿った空気を排気口から屋外に排出します。
機種や設置状況により、空気の取り込み口・排気口の位置は異なりますが、基本的には浴室内の湿気を効率的に排出する仕組みです。