- 暮らし方
- 2025.8.7
犬の健康と快適さを考慮した間取りや設備
それではまず、ワンちゃんと暮らす家づくりの工夫やアイデアについて解説します。大切なワンちゃんが家族と快適な暮らしをするためには、どのような工夫が必要かを見ていきましょう。
犬が移動しやすい動線を確保する

人にとっては快適な家でも、ペットには思わぬケガをする危険がたくさん潜んでいます。大切なペットを守るためにも、事故が起きやすいキッチンやバスルーム、そして飛び出しやすい玄関まわりなど、ペットがスムーズに移動できるような動線を確保することは大切です。
注文住宅を建てる際には、ペットゲートやフェンスの設置について事前に相談するといいでしょう。
例えば、キッチン選びにおいても、対面型やアイランドキッチンの方がフェンスを取り付けやすいなど、機能性や人の動線も考えたペットと共生しやすい間取りを提案してもらえます。
フェンスを設置しない場合は、場所ごとに対策をしましょう。まずキッチンはいちばん事故が多く、特に猫と暮らす家では要注意です。猫がガスコンロに飛び乗ってやけどしたり、火事になるなど大きな事故が報告されています。防止するにはコンロカバーをかける、使用後に必ず元栓を切る、点火しないようロック機能のついたガスコンロを選ぶ、IHコンロにするなどが挙げられます。
次に気をつけたいのが浴室。浴室のドアが開いていて浴槽に水がたまっていたためペットが誤って入ってしまい溺死するケースもあります。これを防ぐには浴室のドアは必ず閉めておくこと。また、簡単にペットが開けられないようドアを内開きにすれば安心です。お湯をためておく場合は、湯船のフタを常に閉めておく習慣も必要不可欠です。
階段や段差の高さに配慮し、必要に応じてスロープや滑り止めを設置する

危険要因の盲点が段差や階段です。傾斜の強い階段だと犬の脚に負担がかかることもあります。これからペットと暮らす家を新築するのであれば、ゆるい傾斜の階段を取り入れると、ペットの健康はもちろん家族が年を重ねたときにも体にやさしい住まいになります。平屋の場合は、段差のないバリアフリー住宅にすると、人間だけでなく、シニア犬や猫も楽にすごせるいたわりの住まいになります。
また、必要に応じてペットのための滑り止めを要所に設置することもおすすめです。人だけでなく、ワンちゃんも歳を重ねると判断を誤ったり、予想外の行動をしたりすることがあります。下り階段の手前や玄関などの段差がある場所などに滑り止めを設置するなどの工夫も効果的です。
靴やペットグッズをまとめて収納し、玄関を常に清潔に保つ

愛犬との暮らしで大切なのが毎日のお散歩です。新築で注文住宅を建てるなら、散歩をストレスなく続けられる専用スペースを間取りに加えましょう。おすすめは玄関や勝手口に土間収納スペースを設置することです。お散歩グッズをすっきり片づけられるのはもちろん、土間なら、水が使えるので床が汚れても掃除がラクになります。さらには、玄関が汚れたらすぐに掃除ができるので、いつも玄関を清潔に保てます。
収納の具体例としては、リードや洋服、お散歩バッグ、足ふきタオル、レインコートなどの犬グッズをしまう引き出しや、フロアモップなどの掃除アイテムを収納する戸棚などを設けると良いでしょう。玄関ドアの付近にはワンちゃんが待機するためのリードフックをつけ、さらにハーネスをつける場所もあると便利です。収納に加えて、玄関脇にワンちゃんの足洗い場を設置することもおすすめです。泥汚れを洗い流してから家に入れば、掃除やワンちゃんのお風呂の効率が格段に上がります。また、玄関脇に洗い場を設けることで、ワンちゃんだけでなく、お子様の泥汚れを洗い流せることもできます。
玄関脇にペットシンクを設置

玄関脇に洗い場を設置するスペースがない場合や、小型犬を飼っている方は、ペットシンクという選択肢もあります。
水道を引いてなくても、ペットシンクであれば、その場で簡単に汚れを落とせます。玄関の床のタイルを汚れが落ちやすい素材のものにすることもできますが、その場合、必要以上のコストがかかる場合もあります。手軽に設置可能なペットシンクを検討してみてもいいと思います。
リビングの一角に犬用スペースを確保

犬種にもよりますが、犬は基本的にとても寂しがり屋と言われています。飼い主に忠実で、いつも一緒にいて愛情を感じていたい生き物です。そんな犬の気持ちを考えて、家族みんなが集まるリビングルームにドッグハウスや専用スペースを設けてあげるといいでしょう。自分専用のスペースがあれば、家族と一緒のぬくもりを感じられる快適な暮らしになります。注意点として、ドッグハウスは人の動線とかぶるところや音が気になるところは避けましょう。通路や音の出やすいダイニング近くは犬が落ち着かずストレスになります。また、窓の近くも外が気になってしまうので、メインルームとして過ごすケージの設置には向きません。食事スペースも同様にリビングダイニングのどこかにおいて「家族と一緒に食事」している安心感を与えて。床の素材をクッションフロアやタイルにすれば、ドッグフードがこぼれたりしてもシミにならないのでおすすめです。
キッチン隣接のパントリーにドッグフードやペットシーツを収納
犬の健康と家族の暮らしの快適さを両立するためには、日々の整理整頓術が欠かせません。物が散らかったり、お部屋が汚かったりすると、家族だけでなくワンちゃんにもストレスになります。そのため、散歩用品やフード、シーツなどペット用品が多い場合は、それぞれのカテゴリーごとに収納場所を設定すると物が散らばってしまうリスクを防ぎやすくなります。
特に、キッチン近くにパントリーを設けることをおすすめします。階段下や壁のデッドスペースを有効活用した収納もおすすめです。余計な物を視界から減らすことで部屋が広く見え、犬にとっても落ち着きやすい環境が整います。
滑りにくい床材や汚れ・ニオイに強い素材選び
犬だけでなく猫にも言えることですが、愛らしい肉球は実はとてもデリケートで傷つく可能性があります。床の素材によっては肉球を痛めるだけでなく、脚や体に負担がかかってケガをする可能性があります。どのような素材選びや工夫が必要かについて解説します。
フローリングには滑り止めコーティングを施す

犬や猫の愛らしい肉球は、実はとてもデリケートで傷つきやすくもあります。床の素材によっては肉球を痛めるだけでなく、脚や体に負担がかかってケガをする可能性があります。まず一般的なつるつるした合板フローリングでは肉球がすべり、犬がかけまわったときに転んで壁にぶつかるなどの危険があります。さらには関節や腰痛、脱臼の原因になることもあります。猫も同様にキャットタワーから飛び降りるとき、床がすべると脚によけいな負担がかかり、最悪は骨折するケースもあります。特に老犬や老猫、肥満気味のペットと暮らす場合は、すべりにくい床素材のチョイスが欠かせません。簡単な対策としては合板フローリングの上に専用のすべり止めのコーティングを施すか、ラグやカーペット、コルクマットなどを敷く工夫をしましょう。
合板フローリングではなく、ペットの足にやさしい床材を選ぶ場合は、耐久性の高いビニル床シートや、防水加工したクッションフロアが候補にあがります。大きなスペースをとる床素材なので慎重に選択しましょう。プロと相談してペットの安全面や予算、希望の意匠などさまざまな観点から検討しましょう。
マットやラグを活用して足腰への負担を軽減

ワンちゃんだけでなく、小さなお子様がいる家族にもおすすめな工夫は、柔らかいマットやクッション性のあるラグを活用することです。硬いフローリングや木材の床の場合、日々の暮らしにおいて、膝や身体に負担が蓄積していきます。ご家族の趣向やライフスタイルを守りつつ、犬や猫などのペットの日々の快適さを求める場合、クッション性の高いマットやラグを活用するのもいいでしょう。
消臭・防汚効果のある壁紙やクロスを選ぶ

ペットとの暮らしにおいて、抜け毛やニオイ対策は切実な課題です。まず床面をフラットにしておけば、掃除機やロボット掃除機が隅々まで作業しやすいでしょう。風通しも重要なので、大きめの窓を設けて換気をしっかり行うとニオイの滞留を抑えられます。
また、壁紙やクロス選択においても、消臭効果や脱臭効果の高い素材を選ぶこともおすすめです。珪藻土のタイルや脱臭性の高いクロスなど、施工会社やハウスメーカーに相談して、最適な素材を選ぶようにしましょう。
ドッグランや中庭など運動できる場所の設置

大切なワンちゃんとの暮らしにおいて、毎日の散歩とは別に、お家で運動できるスペースを確保することもおすすめです。ドッグランスペースや中庭のつくり方について見ていきましょう。
ドッグランや中庭で犬が自由に走り回れるスペースを確保

朝晩と、散歩に連れて行っても、室内飼いのワンちゃんの場合、運動不足になりがちです。特に大型犬の場合は、スペースに余裕があれば庭や屋上にドッグランをつくるのがベストです。愛犬と飼い主が一緒に遊べる芝生の庭をつくれば散歩に行けない日でもたっぷり走りまわれて、家族みんなで楽しく過ごせます。外のドッグランに通ずる壁やドアにペットドアを設置して、愛犬がいつでも自由に出入りしている実例もあります。
ドッグランの設置が難しい場合は、家の中でも運動効果を上げる間取りを希望してみましょう。例えば、リビングからダイニング、廊下や書斎までぐるりと回遊できる動線をつくると、ワンちゃんが自由に動きまわれてストレスも軽減します。ただし入ってはいけない危険ゾーンには、ペットガードを設置するなど、安全性もしっかり考慮しましょう。
小さなスペースでも、簡易的な運動場を作り工夫する

都心部や土地の大きさによって十分な敷地や延床面積を確保できないこともあります。そんな場合においても、簡易的で良いので、ワンちゃんが動けるスペースを確保できるような工夫は必要です。リビングとダイニングをつなげて大きな空間にするなど、ワンちゃんが動けるスペースづくりも工夫しましょう。
まとめ
さてこちらの記事では「ワンちゃんと暮らす家づくりのアイデア」についてご紹介してまいりました。
大切な家族であるワンちゃんとの暮らしをいかに快適にできるか。
ワンちゃんにとっての最適な間取りや家づくりなど、知っておきたいポイントや工夫を押さえておきましょう。
そして、ご家族のライフスタイルや事情に合うかどうかを実際のショールームやモデルハウスで確認すると良いでしょう。ハウスメーカーの専門家へ相談すれば、必要な設備や動線を総合的に検証しながら最適なおうちづくりをサポートしてくれます。ぜひ早めに情報収集を始め、納得のいく住まいを実現してください。
***
まるっと住まいの窓口 では
理想の家を実現するために、
オンライン住宅相談で住宅のプロに中立の立場で直接相談ができます!
また、埼玉、茨城、群馬、栃木エリアで
モデルハウスを100軒以上、家の専門家を100人以上ご紹介しています!
ぜひご活用ください。